先日、入鹿池にワカサギを釣りに、初心者の会社の同僚と一緒に行きました。
初心者といっても色々いますが、釣り自体ほとんどしたことがないレベルの初心者。
そんな釣り初心者の同僚でしたが、釣り方を教えてあげていると数時間後には自分の力でワカサギをちゃんと釣れるようになっていました。
エサ付け、誘い、合わせなどひととおりこなし、釣果も30匹以上釣ることができました。
しかし、帰ってボート屋で話を聞くと、初心者の方は10匹とか5匹とかしか釣れない方もいるのも事実。
今回は、ほとんど釣りをしたことのない人に釣り方を教えるという経験をした際に、最低これだけやっておけば、初心者でも釣果を伸ばすことができるよというものが見えてきたので、それを紹介したいと思います。
目次
入鹿池初心者向け攻略法
入鹿池のワカサギ釣りで初心者が気を付けるべき点について5つの項目にまとめてみました。
①釣る場所について
人が密集している場所に行く
ボートに乗りポイントに行くわけですが、『人が密集している場所に行く』ということがまずは一番重要になります。
釣れる場所は、ボート屋の方に聞けば、教えてくれますので船団のどのあたりが狙い目なのかも聞いておくと良いと思います。
釣れている釣り師と同じ場所で釣る
釣りを始めたら、周囲をよーく観察してみてください。
どこでも同じように釣れている場合は、問題ありません。
良く釣れている場所と釣れていない場所がある場合は、釣れているボートの近くに自分のボートを移動させましょう。
その場合、一点気をつけていた方が良いのが、『釣れているボートが止まっている位置の近くで同じ水深の場所にボートを停泊させる』ということです。
ワカサギが釣れる水深(棚といいます)はシビアでちょっと場所がずれて水深が変わると全然釣れないということも珍しくありません。
とはいっても水深なんかわかりませんので、私は『釣れているボートのすぐ近くで岸に対して平行に位置するようにボートを止める』ようにしています。
これにより、だいたい同じような水深の場所にボートを係留することができます。
凄く釣れている場所にいるワカサギの群れが10m離れただけで全くいなくなるなんてことはしょっちゅうありますので、できるだけ近くの同じ棚(釣れる水深)を狙うことが大事になります。
釣れない時、釣れなくなった時に別の場所で釣れているのであれば、面倒臭がらずに位置を変えるのが釣果を上げる近道だということです。
②底を取る
初心者の釣り人で意外とできていなかった点がここになります。
ワカサギの棚は、ハイシーズンの晩秋から初春(11月下旬~3月初旬)では、基本『底もしくは底から1m以内』になります。
なので、仕掛けを底にしっかり定位させることが重要です。
仕掛けを底まで落として、糸を張って仕掛けを10cm程度上げてまたそこまで落としたときに、オモリが地面にちょんちょんと当たっているのを感じることができる重さのオモリでできるだけ軽いものを使います。
この地面を感じることができることを『底を取る』と言います。
なぜ底を取ることが重要かというと、ワカサギがいる底周辺に仕掛けを確実に置いておかないといつまでたっても釣れないということと、底を取れる ⇒ 仕掛けが底についたことが分かるということですので言い換えれば、『仕掛けの置かれている状態が分かりやすくなる』ということです。
着底したということ以外にもワカサギが餌を食ってきたアタリも当然わかりやすいということになります。
勝手にワカサギが仕掛けに食いついてそれを釣り上げるだけでは、釣果がなかなか伸びていきません。
ワカサギが食ってきた魚信を自分で感じることが重要なんです。
とりあえずは、1号もしくは1.5号、2号のナスオモリを用意して底を取ることができる一番軽いものを使いましょう(オモリはできるだけ軽いほうが、ワカサギのアタリが大きく出やすいですが軽すぎて底を取れなければ逆に釣果が伸びなくなります)。
底を取ったら、リールを少しだけ巻いて、仕掛けを底から5~10cm程度浮かせます。
③誘いを入れてピタッと止める!
初心者釣り師ができていない点のその2です。これをしっかりやっているのとやっていないのでは大きな違いが出てきます。
仕掛けを底から5cm~10cm程度浮かせた状態から、竿先を30cm程度ふわっとあおって、仕掛けを上下させます。
これにより餌を上下させてワカサギにアピールするわけです。
ここで一番重要なのが、誘いを入れたら竿を元の位置に戻してピタッと止めること。
ボートのへりかクーラーボックスなどの上に竿を置いて、できる限りピタッと止めることが大事です。
ピタッと止めたら竿先をじーっと見つめます。
ワカサギが食ってくると、竿先がピクっと震えます。これが『アタリ』です。
竿先が激しく揺れる大きなアタリもありますし、竿先が1cm弱ピクッと1回だけ揺れるような弱いアタリや、もっと小さいものもあります。
ワカサギ釣りは、このアタリが取れるか取れないかが非常に大きな釣果の差になってきます。
『誘ったら竿をピタッと止める』これにより竿先の余計なブレがなくなり、『アタリが非常に見やすくなる』ということです。
別に上級者のようにすごく小さなアタリをしっかり見極めろ!というわけではありません。
しっかり竿を止めることで、『アタリが大きくはっきりでる』ため、今まで気づかなかったアタリを『初心者でもわかる見やすいアタリ』にすることができるということです。
④合わせをしっかり入れる
初心者釣り師ができていない点のその3です。
ワカサギは、ただぼーっとしているだけでも、勝手に餌を食って仕掛けに掛かってくれますが、竿をあおって餌を食ったワカサギを針に引っかける『合わせ』の動作が重要で、これを行うことで釣果をかなり伸ばすことができます。
あわせ方は竿先でアタリをとらえたら、その瞬間に素早くすっと竿を20~30cm程度上にあげます。
アタリが来たらすぐに合わせ!です。これ大事です。迷いは禁物です。
別に合わせてワカサギが掛からなくてもなにか問題があるわけではないので、違和感を感じたら積極的に合わせてみましょう。
そのまま、竿を上にあげたままで竿先を確認。ピクピク穂先が震えているようならフッキング成功!
そうしたら、(ここ重要)糸を緩めないように竿をあおったりせずに一定の位置で巻き取ります。
糸を緩めたり竿を大きく動かすと、ワカサギが外れてしまう可能性が高まります。
合わせはビシッといった感じに強く行う必要はなく、スッと竿を上にあげる感じで十分です。
空合わせを入れる!
これは、釣果を伸ばすのに初心者とか上級者とか関係なくやった方が良いことなので是非試してみてください。
誘いを入れて、竿先を止めてアタリがくるのを待つ際に、何度か誘いを入れてもアタリが無いときに、アタリが無くても合わせを入れてみる。それだけです。
実はワカサギが餌を食っていても、ものすごい小さなアタリしか無くてまったく気づくことができないって状況がかなりあります。
これは初心者じゃなくても上級者でも普通に起こることです。
なので、アタリが無くても、たまーに空合わせを入れることで、釣り人に気付かれないように餌を食っている賢いワカサギを針掛かりさせることができるんです。
これ、地味に効果的なのでオススメです。
⑤エサの交換はひとつずつ
エサは当然新鮮な方がワカサギの食いが良いです。
群れが廻ってきて、さかんに食ってくる状態ですと特に気にする必要が無いですが、群れが去ってぽつぽつしか釣れなくなってきたら、エサの交換をしっかり行うと良いです。
エサは紅サシでも赤虫でも好きなものを使えば良いと思いますが、ワカサギはエサを飲みこむのではなく、体液を吸うことが多いのでエサのエキスがなくなり赤色が薄くなったら交換の合図。
ここで大事なのは、仕掛けについているエサを一気に全部交換するのではなく、一つずつ交換していくこと。
エサの鮮度が落ちてきたら、仕掛けを巻き上げ、だめになっているエサを一つ交換します。
ダメになっているエサが3つあれば、仕掛けを引き上げるたびに3回交換するといった感じです。
一気に全部交換していると時間を取られますし、仕掛けのいろんな場所をいじっていると仕掛けが服に引っかかったりといったトラブルが発生しがちになるのでそれを防止できます。
なにより、仕掛けを投入するたびに、常に新鮮なエサをワカサギに届けることができるので、ワカサギからの反応が良くなるということなので覚えておくと良いと思います。
まとめ
入鹿池のワカサギ釣りで初心者が釣果を得るコツについて、紹介させていただきました。
いきなりこれを全部やることは難しいと思いますが、紹介した5つの事項のうちいくつかを実践するだけでも釣果が伸びると思いますので、ぜひチャレンジしてみてはと思います。
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