チヌ落とし込みの目印仕掛けの釣りを始めるにあたって最初にまず問題となるのが、目印仕掛けの問題。
私もこの釣りを始めたばかりの頃、特に教えてもらえる方もおらず、見よう見まねで我流でやっていたこともあり、非常に苦労しました。
黒工の中武氏のスライダー釣法の本を買って、仕掛けを作ったり、ネットで調べたり等試行錯誤を繰り返しておりました。
現在は、なんとか安定して釣れる仕掛けが作れるようになってきましたが、まだまだ先輩諸氏の作るものと比べると非常に低レベルなものだと思います。
参考になるかはわかりませんが、目印仕掛けの作り方を紹介します。
基本的にはいかに効率よく仕掛けを作ることができるかという点に重点を置いております。
また、細かな作り方については、私オリジナルではなく、主にネットで収集した情報等を取り入れて製作しております。
目次
目印仕掛けのラインについて
最初に、目印仕掛けに使用しているラインについてですが、基本的にはナイロンラインを使用しており、フロートラインと記載のある浮力の高いものを使用しています。個人的には、硬めの張りのある糸が操作しやすいです。
また、流れが強くて仕掛けを操作できない場合の時用に、通常のタイプのナイロンラインの仕掛けも合わせて製作しております。
フロートラインは、しばらく使っていると水を吸って浮力が落ちて仕掛けの動きが変化するので、予備として同じタイプの仕掛けを最低もう一つ用意しておくと良いと思います。
太さは1.5号と2号の2通りを用意しております。
通常は1.5号を使用していますが、ストラクチャーの近くやスリットでは2号を使用します。
①パイプの切断
私は、目印にヤマワ産業のビビッド蛍光パイプを使用しております。
現在は、ビビッドフラッシュパイプにモデルチェンジしてますね。
このパイプを、twitterのフォロワーの黒鯛一筋さんが販売しているM・C・J(Marktube Cutting Jig)を使用して一定の長さに切断しております。
パイプの長さは自分のお好みで設定できます。私は6~12mmで作ってもらいました。
正確な長さですばやくパイプの切断ができるため、仕掛けつくりの効率が上がりますね。
写真のように、パイプをセットして、カッターでカットするだけです。
10mmもしくは8mmをメインに使用しています。10mmが一番使用頻度が高いですね。
切断したパイプは100均で買ったケースに保管しています。
②浮力材の切断
浮力材のタイプ別に大まかに3種類の仕掛けを自作しております。
バルサ、マッチ棒、ナイロンラインの3つを使用しております。
浮力が、バルサ>マッチ棒>ナイロンとなりますので状況によって使い分けております。
②-1バルサ
バルサについては、ヤマワ産業のパイプ用バルサスタッフを使用しています。
これを、自作のバルサカッターで1mm幅に切断します。
詳細については、以下の記事をご参照ください。
普通に定規とカッターで1mm幅に切断すればよいです。
まとめて切断しておいて、100均のケースに入れて保管しています。
②-2マッチ棒
マッチ棒は、自作のマッチ棒切削機でパイプの内径0.9mmに合わせて0.91~0.92mm程度になるよう削って使用しています。
詳細については、以下の記事をご参照ください。
ちょっと手で削るのは手間ですが、カッター等で削って作る人もいるようです。
②-3ナイロンライン
ナイロンラインは、パイプの内径に近いナイロン30号(100lb.)直径0.91mmを使用しています。
このレベルの太さになると、300mで4000千円程度とお値段が張ります。
安価なものとしてリーダー用の50m入りのものを使用しています。
それでもこれだけあれば、1生使えそうですけど。
使いやすいように10cm程度に切断しておきます。
③チチワを結ぶ
仕掛け用のナイロンラインの一方にチチワを結びます。
チチワを結ぶ際は、「ダイワの8の字結びS」を使用しております。
チチワ結びが簡単かつ迅速に結ぶことができます。
また、補強に「ケプラーノット3号」をナイロンラインにかぶせてからチチワを作っています。
これは、ちょっと時間がかかるので、余裕がない場合は作らないことが多いですが、仕掛けを再利用するときにチチワから切れるのを防ぐことができるため、非常に便利です。
④仕掛けをセットする
仕掛け用のラインに、パイプを全て通してから、ヤマワ産業のピッチマスターに仕掛け用のラインをセットします。
私は、目印の間隔25cmとしています。
⑤パイプに浮力材をセットする
パイプにそれぞれの浮力材をセットします。
パイプに挿したら、余分をニッパーで切断します。
⑥もう一方のラインをチチワ結び
ハリス側のラインをチチワ結びします。
ハリスをチチワ結びにして連結しておきます。
針もつけてしまいましょう。
⑦完成!
仕掛け巻きに巻きつけて完成です。
ハリスと針がセットされているため、釣り場に来て竿にセットするだけで使用できます。
その他
探る棚に合わせて、仕掛けの上部にシモリ玉をセットすることがあります。
棚が深い場合に、目印仕掛けを全て水中に入れた時にシモリ玉の動きで当たりを取ることができます。
シモリ玉1号の蛍光カラーのものをつけております。
まとめ
チヌ落とし込み釣りの目印仕掛けの作り方について簡単ですが、紹介させていただきました。
人によって合う合わないがありますので、色々なセッティングを試してみて、自分に合った仕掛けを見つけてみてはいかがでしょうか。
今回紹介したセッティングについても、現在進行形で改良し続けていますし、ここに紹介していない細かな工夫なども実際には複数取り入れて使っています。
たぶん落とし込み釣りを続けていく限り、ずっと理想の仕掛けを追い求める旅は続くと思います。
この探究というのも、釣りの一つの楽しみだと思います。
また、これは良いなと思う仕掛けができましたら紹介したいと思います。
コメント
大変役に立つ内容、勉強になりますm(_ _)m
みつおさんは、浮力材は何をキーに選択されていますか?
波気の強さ、潮の速さでしょうか。
というのも、私はバルサを中心とした目印を使っておりますが、小さなイガイをスライドさせることが出来ず、悩んでいます。
中京では小餌を使う場面も多いとおもいますが、小餌の場合、ゆっくり落とすにはオモリも小さく、結果として壁に向かってスライドする力が小さくなってしまう気がします。
その対応に、浮力材の選択、仕掛け糸の太さや素材、目印の大きさなど試してみたもののいまいちピンときません。。。
皆さん糸捌きでコントロールしてしまうものなのでしょうか。
状況に応じて、といえばそれまでですが、話しても構わない範囲で何かヒントをいただければ。
中京も最盛期目前ですね^ ^お互い釣りを楽しみましょう!
コメントありがとうございます
私のような初心者に毛が生えたレベルの話が参考になるかわかりませんが
私は、浮力材はご指摘の通り流れや潮の当り方の違いによってうまく仕掛けが際をキープするように使い分けています
小さいイガイについては、抵抗の少ない細糸を使うということがひとつ、細糸はコシがないので、意識してしっかりとハリスと仕掛けを張りながら落とすということ、小さいイガイに適した針を使用して落下バランスを良くするということに気を付けています
つまるところは仕掛けの操作を基本に忠実にということかなと思います(^_^;)
お返事遅くなりすみません。ご回答ありがとうございます。
基本に忠実に、おっしゃる通りですね。
ハリスを入れてから1つ目の目印の置き方、ここで左右されるところも大分大きいと思います。
細糸にハリとバランス、改めて意識してより角度のあるスライドを目指したいと思います。またお願いします^ ^