3Dプリンターで管釣り用のニョロ系クランクをいくつか作っておりますが、フックをリアに1つの仕様でつくって作っておりました。
3Dプリンターのテスター募集企画をtwitterでやってみたり、上級者の方にルアーを使ってもらったりして意見をいただく中で出てきたのがツーフック化できないかというもの。
以前実はツーフックバージョンを試作していたもののうまく動かずといった感じでした。。
今回、ニョロ系クランクのセッティングのノウハウが蓄積されてきたこともあり、ツーフック化に挑戦してみました。
ベースのルアー
以前製作したスリクラニョロ45です。
スタンダードなタイプのニョロ系クランクです。
ロング系よりこっちの方が難易度が低いような気がしたのでまずはスタンダードなタイプのニョロでチャレンジしてみました。
モデリング
ワンフックのものをそのままツーフックにしても、まともにアクションしないため、ボディ形状からウェイト位置、アイの位置まで変えています。
ニョロ系はウェイト位置とボディ形状の組み合わせでアクションが決まってくるので、ツーフックにしたことによりアクションが小さくなったりキレがなくなりますので、調整してあげます。
また、ついでにワンフックバージョンの弱点だったアクションの安定性と潜りすぎることによるレンジコントロールのしにくさも改善すべく、ちょいちょい弄っていきました。
組み立て
リップとボディの2パーツの組み立て式です。
フックアイは両方ともエイトカンとしてフロントフックアイは横アイのスプリットリング1つ方式。
リアフックアイは以前はヒートンでしたが、アクションの調整のためエイトカンに変更。
ラインアイはワンフックバージョンはエイトカンでしたが、アクションの安定性を改善するため、泣く泣く針金アイ方式に変更しました。
これらの変更により生産性が落ちてしまい、作るのが面倒になってしまいましたが笑、性能の向上ためには仕方ありません。
リップは以前のノーマルタイプと新しく幅広リップの二種類を用意。
テストしてみてどっちかを採用します。
アクション
ロール強めの控えめのウォブリングアクションに設定。
ウォブリング強くしすぎると、針暴れてフッキング落ちるしバレやすいので弱めにセッティング。
スローでのアクションが小さめになっているので、少し見直しが必要な感じですね。
この辺はテストしながら調整していきます。
まとめ
今回はニョロ系クランクをツーフック化してみました。
針1つ増えるだけで、ルアー各部の調整を複数行う必要があり、バランスの取り方など勉強になりますね。