3Dプリンターで管釣り用のルアーを作ってきて思うこと

3Dプリンターで管釣り用のルアーを作り初めて一年半ほど経ちました。

3Dプリンターでのルアー作りをやってきた中で思ったことを自分の備忘を兼ねて書いて見たいと思います。

3Dプリンタールアーの利点

まず、3Dプリンターでルアーを作る上での利点です。

トライアンドエラー

3DCADによるモデリングと3Dプリンターによる出力によって、通常のハンドメイドルアーと比較して、数倍から10倍程度のスピードで試作を繰り返すことができます。

これによりルアー製作の素人がちゃんと動くルアーを作ることが容易にできます。

また、データをしっかり記録に残すことで、ある程度設定をどのように変えれば、自分の望む動きのルアーが作れるかわかってきますのでより効率的です。

3DCADなら、ウェイトの位置を0.5mmずらしたとかが数値で明確にわかるので、ある程度定量的な検討データが得られます。

時間が取れない社会人や釣りに行くのに忙しい釣り人でも空いた時間で気軽にかつ効率的にルアーを作れます。

再現性の高さ

一度3Dモデルを作ってしまえば、同じ形状のルアーを出力することができます。

管釣り用の小型ルアーですと組み立てを精度よく行わないと、同じように泳ぎませんが、バルサで製作する場合より精度よく作ることができます。

製作コスト

正直ルアー買ったり、木を削ってルアー作った方が安いと思います。

以前、以下の記事でコストを試算しておりますが、塗料代もカラーバリエーションを増やせば増やすほどかさみますし、3Dプリンターも部品がちょくちょく壊れており、合計すると万単位の修理費が掛かっています。

3Dプリンターによるルアー作りに興味ある方。一体全体でどの程度の費用がかかるのか?という部分が分からず、二の足を踏んでいる方もおられると思います。 今回は、自分の事例を基に、3Dプリンターを使用したルアー作りを始めるのにどの程度の費用が掛かるのか検証してみようと思います。

ルアーを一種類作るにも、納得できるレベルに至るまでに試作だけで数十個は作る必要がありルアーを市販のものと比較して、安く作れるわけではないですね。

また、自分の場合は、釣りのスキル自体が不足しており、まともなルアーを作ろうと思うと自分の力だけでは無理です。

twitterでテスター募集したりや知り合いの上級者に使ってもらって欠点を洗い出すなどいろいろな方の協力をいただいて改善を進めていますが、これも費用が掛かります。

そもそもルアー製作より釣りが好きなわけであって、個人的にはルアー製作費用云々より釣行費用やルアー購入費用、タックル購入費用の方が優先度が高く、これをあまり犠牲にしたくはないわけです。

釣りに行って魚釣らないと良いルアーなんぞ作れるわけないので、釣行費用等を削るのは本末転倒な話です。

まあ、釣りよりルアー作りの方が好きなら、釣りいかずにその分の金でルアー作れば良いと思いますけど。

ということで、実際のところはブログで製作記事などをアップして、得られるアフィリエイト等の収入でこれらの費用を賄っているのが実態です。

正直この収益がないと、釣りのための費用を犠牲にすることになり、ここまで3Dプリンタールアーの製作に打ち込むことができなかったし、釣れるルアーを作れるようになっていなかったわけで、このブログを読んでいただいている読者のみなさんのおかげであり、ありがたい限りです。

ルアーのコピーについて

ルアーを自作する上で誰もが通る道ですが、市販のルアーを模倣するということがあります。

私も例えば、以下の記事のように特定の市販ルアーを模倣したコピールアーを作っています。

以前製作したザンムタイプのニョロ系クランク。 ある程度の深度まで潜るようにDRタイプとしてアイをリップ前方に持ってきています。...

市販ルアーをコピーすることは、ベンチマークとなる本物が存在するため、それと比較することにより、ルアーの構造やセッティングについてより多くのノウハウを得ることができるため、初めて作るジャンルのルアーはまず最初はルアーの模倣から入ります。

ただし、私はデザインやコンセプトをまるっとコピーしたルアーについては、完成後は数回実釣テストを行った後は、破棄もしくは封印しております。

まあ、パクりルアーは個人で楽しむ程度であれば問題ないかなと思いますが。

また、ルアーを意図的に模倣するのではなく、同じタイプのルアーで形状が似てしまうというのはしょうがないと個人的には思っております。

これは市販のルアーでも言えることですが、写真のように市販のニョロ系ルアーやディープクランクを比べるとどこのメーカーのものもよーく似てます笑

ディープクランクを例にとると、例えば、リップの角度なんかはほぼ同じ角度になっていますし、アイの位置も似てますし素人には全部同じに見えるくらい?です。

しかし、いざ自分でディープクランクを作ってみると、例えばリップの角度について、ルアーの飛距離やどんな釣り場でも魚が釣れやすいような潜航深度を考慮しながら、どんな角度が良いのか試作を繰り返すと、市販ルアーと同じような角度じゃないと飛距離が落ちたり泳層が浅すぎたりその逆だったりなどなど問題が発生して性能が低下することがわかりました。

ニョロ系クランクも写真のように市販ルアーのラインアイのボディからの距離が寸分違わず同じになっているのが分かると思います。

これも自作する際にアイの位置を変えるととたんにアクションが冴えなくなってしまい、このアイの位置が最適なことがわかります。

また同様にリップの長さも・・・。

何が言いたいかと言うと、あるジャンルのルアーで、必要な性能を満たすルアーを作ろうとすると、市販ルアーと似たような形状に収束していってしまうということです。

私は天才ルアービルダーではなく、へっぽこルアービルダーですので、全く新しい形状のルアーを一から作る才能はありません。

また、変わったデザインのルアーを作って無理にオリジナリティを醸し出すのも好きではないです。

市販と同等の性能で独自のデザインなら良いですけど、性能低いのにデザインだけというのはちょっと恥ずかしいというか・・・ひねくれものなのでちゃんとした性能のものができるようになってからデザインに力を入れたいと思っています。

つまり、私の製作能力では、似たようなデザインのルアーを作るので精一杯というのが現状です。

ルアー作りの勉強を続けて、いつかは、全く新しいルアーを産み出したいですね!ということでルアー作りは勉強すればするほど奥が深く面白いという話でした。

まとめ

正直、途中から何を書いているのか分からなくなってきましたが、3Dプリンタールアーの製作について、思ったことを書きなぐってみました。

ルアー作りって面白いよ!沼にはまる覚悟があるなら是非やってみよう笑ってことですね!

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