月下美人AJING55UL-Sを管理釣り場用に、なんとなく勢いで衝動買いしてしばらく使ってみましたのでレビューしたいと思っています。
管釣りで実際に数回使ってみました。
0.4号のエステルラインを組み合わせて、主にボトムやミノーの釣りで使用。
また、スプーンの巻きでもちょいちょい使ってみました。
スペック
月下美人AJING55UL-Sのスペックは以下のとおり。
実売一万円ちょっとのアジング用のエントリーロッドですね。
全長:1.65m
自重:55g
ルアー重量:0.3-5g
適合ライン:ナイロン1-3(lb.)、PE0.1-0.3号
価格14,000円
良い点
まずは、良い点を。
軽量
重量55gと軽量でかなり軽いロッドに仕上がっております。
この価格帯で、これだけの軽さというのは良い時代になったなあと技術の進歩を実感しますね。
ロッドの軽さは操作性に直結しますので、ミノーやボトムプラグの操作性が非常に高いロッドです。
感度
ソリッドティップ搭載のパツパツのファストテーパーのロッドで感度が高いです。
手感度というか、バイトが手元にコンコン伝わってきます。
ボトムの釣りでは、感度の高さを生かして、小さいバイトを感知してフッキングに持ち込めるロッドですね。
また、スプーンの巻きの釣りでも普通の竿よりバイトが大きく伝わるというか、手元までバイトがはっきり伝わってくることが多い。
フッキング性能
ソリッドティップの柔軟性で、魚のバイトをからめとりオートでフッキングします。
ミノーのマジックジャークのポーズ時のバイトをからめとるようにフッキングさせることが出来ます。
ただし、一般的なソリッドティップのアジングロッドの極端なファストテーパーではなく、ちょっとマイルドな感じ。
ソリッドティップに慣れていない初心者でも使いやすく作ってあるんですかね。
当然、手持ちの高価格帯のソリッドティップロッドと比較すると、性能は落ちます。
特にソリッドの感度やオートフッキングしやすさとかそういった面がやっぱり落ちます。
もともと、管釣りでもソリッドティップロッドを使っており、ソリッドティップがスコンと入ってオートにフッキングする釣り方に慣れていたため、最初からスムーズに使えているといいう部分があるとは思いますが、それを差し引いても、この価格帯でこれだけの性能があれば十分と思います。
デザイン
安価な割に、デザインも凝っていて、カッコいいと思います。
デザインは人によって好みがわかれるところですが、グリップ周りのデザインなどもしっかりしていて、個人的には良いと思いますね。
微妙な点
次は微妙な点を挙げてみます。
価格が価格なので、当然物足りない部分は出てきますよね。
持ち重り
このロッド、先端のみSiCガイドで、後はアルコナイトガイドという廉価版を使用しております。フレームもステンレスフレームなので重量があるため、ティップ側がちょっと持ち重りします。
あとガイドがちょっと大きいのも重量増となっているのかな。
持ち重りは、感度や操作性を鈍らせるため、この辺が、チタンフレームトルザイトガイドの高級機と比べて物足りないと感じる部分になるのかなと思いました。
おそらく、ブランクスにコストをかけて、代わりにガイドを廉価なものにして、価格を下げつつ良いロッドを作っていこうという戦略だと思います。
ブランクスを良いものを使うことで、全体としては、お値段以上の性能を確保しているため、うまい作り方だと思います。
マイルドな味付けのテーパー
アジングロッドのソリッドティップロッドにしては、マイルドな味付けなので、パツパツの高感度ロッドを求めている方には、ちょっと合わないかなと。
ただ、テーパーが極端なファストテーパーではなく、マイルドなので、比較的竿がしっかり曲がってくれるため、バラシが少なく初心者のソリッドティップ入門に良いと思います。
また、ボトムサタンやサークルなどの巻きでのボトムの釣りでは、高感度でアタリがわかりやすく、ソリッドティップがよい感じにフッキングさせてくれるため、非常に使いやすかったです。
まとめ
ダイワのアジング用のソリッドティップロッドのエントリーロッドである月下美人AJING55UL-S
ソリッドティップのファストテーパロッドで、操作性と感度とフッキング性能に優れる、あまり極端なファストテーパーでなく、マイルドな設定のロッドであるため、初心者の2本目3本目として、ミノーボトム兼巻き用ロッドに良いんじゃないかと思います。
この価格帯でこの性能なら、コスパはかなり良好。
管釣り用の初心者向けボトムロッドってラインナップが少ないので、結構おススメですね。