3Dプリンターで管釣り用クランクを作る!ニョロ系クランクその2編【エリアフィッシング】

以前製作したザンムタイプのニョロ系クランク。

困った時の強い味方で初心者でも巻くだけで釣れるルアー、ムカイのザンム。 以前、これをお手本に3Dプリンタールアー製作に一度チャレンジし...

ある程度の深度まで潜るようにDRタイプとしてアイをリップ前方に持ってきています。

前方にウェイトを集中したため、巻きはじめからすぐに潜って行く設計になってます。

もう少しシャローを攻めるタイプが欲しかったので、MRタイプを作ってみました。

モデリング

3DCADでモデリング。

DRタイプを流用せずに新規に製作してます。

ウェイトの位置やリップ位置などを細かく変えると新造した方が早かったので作り直しています。

今回もリップは3Dプリンターでの出力です。

サーキットボードを使わずに3Dプリンター出力のリップでも動きをしっかり出せるようになってきましたが、動きを良くするにはある程度リップを薄くする必要があります。

それでも、0.5mmや0.8mmのサーキットボードより薄くすることはできません。

このルアーで1.3mmで、先端付近を0.8mmまで薄くしてますが、サーキットボードより強度は数段落ちてしまいます。

この程度の大きさのリップなら問題はないレベルですが、ロングリップでかなり薄めのもので、かつアイがリップ上にあって力が掛かる場合だとちょっとした衝撃で破損しそうです。

リップについては、サーキットボードとの使い分けが必要だと思います。

ブラックバスやシーバス用のルアーなら逆にリップ太くできるので問題ないと思いますが。

管釣り用の小型ルアーは超スローでもしっかり動く必要があるので、薄いサーキットボードリップだと動きを出しやすいです。

つまり設計が適当でもサーキットボードにしとけば動いてしまうんですね。

逆に考えると、3Dプリンター出力方式でリップを作ると、ごまかしがきかないので、しっかり動く設計のルアーを作る勉強になると思います。

組み立て

すっかり話が脱線してしまいましたが、組み立てたルアーがこちら。

エイトカン仕様で、フロントフックは横アイ、リアフックは縦アイにしています。

前回のものに比べ、若干シェイプを太くして浮力を上げて、アクションを大きくすることを狙ってリップをよりスクエアなタイプに形状変更していますが効果のほどはスイムテストしても、違いが微妙すぎてわかりませんでした笑

ラインアイはボディ先端のリップ付け根に移動しています。

ウェイトは前後2ヶ所に分散させています。

スイムテスト

スイムテスト結果。

アクションはDRより大きくしてみました。


風呂場のテストじゃ良くわからんと思いますが笑、潜航角度も浅く、狙った通りの棚を泳いでくれました。

ただ、アクションの安定感が不足しており微妙。

一応ちゃんと動きましたが、総合性能的にこのタイプのルアーは、本物にかなうレベルのものがつくれていませんので、実戦で使うルアーにはならず。

本物使った方が釣れますし、本物とローテして使うレベルにも至っていないので、また時間があれば作りなおして本物に近づけていきたいですね。

まとめ

ニョロ系クランクのMRタイプを3Dプリンターで作ってみました。

有名ルアーの猿真似とかこいつ芸がないなーと思っていらっしゃる方もいるとは思いますが、すでにある『釣れるルアー』をベンチマークにしてルアーを作るというのは非常に勉強になります。

どこをどういじれば、ルアーの特性が変わるのか、お手本と比べることで明確にわかるためルアーの製作ノウハウを効率よく吸収できます。

市販ルアーを参考にせず、いきなり自分オリジナルデザインのルアーを作ろうとしても、それが市販ルアーレベルに達するのには、自分のような才能の無い人間には膨大な時間が必要です。

設定を変えたモデルを小一時間で量産できる3Dプリンターの特徴と組み合わせれば、簡単に短時間で試作品が作れますので、毎日仕事に追われるサラリーマンでも、寝てる間や仕事行っている間に出力して、1日30分組み立てとスイムテストの時間を確保するだけで、短期間に膨大なテストデータを得ることが出来ます。

十数年前、学生時代に手で木を削ってルアーを作っているときに何か月とか何年も掛けて習得したようなノウハウを下手すると1週間とか1か月とかで手に入れることが出来るわけです。

今後も、市販ルアーをお手本にルアーを作って、ノウハウを習得しつつ、経験値を積み重ねていきながら、オリジナルのルアーを少しずつ作っていきたいと思います。

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