今回は、久しぶりにルアー以外のものを作ってみるということで、管釣り用のリリーサーを自作してみます。
自分の欲しいスペック、デザインのリリーサーが無いので作ってみることにしました。
3Dプリンターで製作するとはいっても、一部の部品を作るくらいでほとんどの部品は市販の部品を使用しています。
目次
モデリング
こんな感じにモデリングしています。円筒を重ねて穴開けただけのモデリング時間30分のお手軽モデリングです。
リリーサーの上下の末端部分のパーツを3Dプリンターで作る形になります。
3Dプリンターで出力すると、こんな感じになります。
出力に1時間程度かかりました。
これだけ見ても何の部品なのやらわかりませんね・・・
組立て
早速組み立てていきましょう。
使用する材料は、カーボンパイプとロッド用のEVAグリップ、アルミパイプ、ステンレスワイヤー。
細かな部品として、インサートナット、ロッドビルド用のアルミのパーツ2種、スイベルです。
アルミパイプ、EVAグリップ、ステンレスワイヤー以外は、中国の通販サイトaliexpressで格安で入手しました。
①コア部分
まず、3Dプリンターで作った部品の下側にスイベルを取り付けます。
針金をスイベルの輪っかに通して抜けないようにしています。
上下のパーツをアルミパイプを使って連結します。
エポキシ接着剤でしっかり接着します。
これが、リリーサーのコア部分になります。
アルミパイプにリリーサーのワイヤー部分を通すわけです。
②ワイヤー固定部
ワイヤををリリーサー本体に固定する方式は、ボルト締結方式を採用しました。
理由は作るのが容易なのと、ボルトを緩めることで、伸縮や取り替えができるからです。
3Dプリンター出力パーツの上側の穴にインサートナットをねじ込みます。
インサートナットをハンダゴテで熱してABSパーツを溶かしながら無理やり圧入しました。
穴のサイズは、すこーしだけ小さめにして圧入すると外れにくくなります。
あまり穴径を小さくしすぎると圧入できたけど、熱しすぎてぐちゃぐちゃになっちゃったりするので注意です。
今回のように、見えなくなる部分でしたらきっちり圧入できれば、汚くなっても問題ないですけどね。
インサートナットはアマゾンで激安で売っています。
3Dプリンタープリント品にネジ穴作るのに便利なんで是非使ってみてください。
カーボンパイプ取り付け
コア部分に、カーボンパイプをかぶせ、接着します。
カーボンパイプとアルミパイプには、ワイヤー固定部のネジ穴部分にボール盤で穴をあらかじめあけておきました。
ネジ穴部分の位置を揃えるために、ネジを突っ込んだ状態で接着して硬化させます。
グリップ装着
カーボンパイプにグリップを装着します。
EVAグリップは、ボール盤にセットして、回転させながらやすりで末端を削って、角を丸めておきました。
今回一番面倒で時間が掛かった作業です笑
グリップをカーボンパイプに通して接着します。
アルミリング取り付け
アルミ製のリングを取り付けてグリップ部が完成!
ワイヤー曲げ加工
最後に、ステンレスワイヤーの先端部を曲げてそれっぽい形に整形できたら完成です。
スペック
重量
ワイヤー込みで53gです。結構軽量に仕上がったと思います。
持ち重りもなく使いやすそうです。
長さ
グリップ部分で23cm+ワイヤー部分になります。
ワイヤー部分は使用するワイヤーにもよりますが、ある程度伸縮させることができます。
ワイヤー伸縮交換機能
ワイヤーをネジの締結で固定することで、伸縮させたり、ワイヤーそのものを交換することができます。
釣り場の足場の高さに応じて伸縮させたり、使っていくうちにワイヤーの形状に改良を加えていくことができます。
ワイヤー径
ワイヤー径は2.0mm。
この径の線材であれば、なんでも使えます。
今回は、BBQ用の串を使用してコスト削減を図っています。
スイベル
末端にスイベルを取り付けてあるので、リールコードをつないで使用することができます。
まとめ
管理釣り場用のリリーサーを3Dプリンターを利用して製作してみました。
3Dプリンターはこういうちょっとした部品を作るのに非常に役に立ちますね。
しばらく使ってみて問題があれば、改良していきたいと思います。