前回、07ルビアスが長年の使用により調子が悪くなったので、17セオリーのボディを安く購入してボディ以外のパーツを流用することにより、出来る限りコストを削減しつつリールを復活させてみました。
実は管釣り用の2004番クラスのダイワのマグシールド搭載機種は始めての購入になります。
買ったばかりなのであまり弄りたくないところですが、購入直後のリールは巻きが重く、スローリトリーブを多用するエリアフィッシングでは、ちょっと使いづらい面があるのも事実。
先週実際に新品のリールを使用してみましたが、マイクロスプーンなどの巻き感のないルアーではちょっと巻きが重すぎる感じでした。
そこで、とりあえず、リールを大きくいじらず、初心者でもできるような簡単、お手軽な作業で管釣りに適した軽い巻き心地に少しでも近づけるようメンテしてみたいと思います。
まあ、メンテとも言えないようなレベルの内容ですが興味のある方はお付き合いいただければと思います。
目次
お手軽メンテの方針
マグシールドは触らない
買ったばかりですしメーカー保証が受けられなくなるおそれがあるため、そこまではいじりません。
今回のメンテで巻きが改善されなかった場合、別途考えることにします。
ベアリングの追加、交換は行わない。
新品ですので、そのままお金を掛けず使います。ベアリング追加しても、ちゃんとした知識とスキルを持っていないとお金が掛かるだけでハッキリと効果が体感できるようにいじれるかというと微妙なところですからね。
必要な工具類
トルクスネジ用のドライバー
ダイワのリールに使われているネジは『トルクスネジ』という特殊なネジが使われており、通常のドライバーでは外せません。
下の写真の星形の溝のあるネジですね。
メーカーによるメンテナンスが基本であり、自分で分解することは推奨していないということですね。
分解不可であることととマグシールド等により、密閉することにより防水性能や防塵性能を高めてメンテナンスフリーにしてあるということです。
私は管釣りはその辺の性能をシビアに求める釣りでないので、分解してしまいますが、ソルトルアーでは問題が発生しない限り分解を避けています。
話がそれてしまいましたが、トルクスネジ用のドライバーが分解には必要になります。
T8とT10というサイズがあれば、ダイワのリールは各サイズ対応できます。
私はアネックスというメーカーのものを使っています。
先端が取り替えられるタイプでコスパが良いモデルですね。
当然のことながら、メーカーが分解を推奨していなため、分解すると修理などのメーカーのサポートを受けられなくなる恐れがあるのでご承知おきください。
オイル・グリス
メンテナンス用にシマノの純正オイルとグリスを使用しています。ダイワのリールもシマノのリールもこれを使っていますが特に問題はないですね。
オイルグリスはトラブルを防ぐために、リール用とされているものを使用する方が良いと思います。
また、メーカー純正とは別に管釣り用のリールの巻きを軽くするため、IOSのIOS-01というオイルとギアグリスを使用しています。今回はこの2つを使っていきます。
このオイル、数滴たらすだけで、非常に軽快な巻き心地になる高性能なオイルで、管釣りに必須となる軽い巻きを維持するため、自分にとって不可欠なオイルとなっています。
パーツクリーナー
リール各部の油脂を除去するのに使います。手作業でやるのと比べると非常に楽になります。
メンテ方法
ボディーカバーを外す
お尻のカバーをネジを外します。ネジを一本とれば、外れます。
続いてボディーを固定しているネジを3本外します。
そうしましたら、ボディーのカバーを外します。
油脂の除去
内部にグリスがべったり付いていて、巻きが重くなる原因になっていますので、除去します。
パーツクリーナーを吹いてギアだけでなくベアリングもクリーニングします。
ただ、ギア類をばらすことまではしてませんので、届く範囲のみグリスを除去してます。
ベアリング、ギアにオイルを塗布
ギアとベアリングにIOS-01を塗布します。
多量に塗る必要はなく、各箇所に1滴2滴とかで十分です。
ギアに極少量のグリスを塗布
巻きの滑らかさを出すためドライブギア(ボディー真ん中の銀色のギア)に極少量のギアグリスを塗布します。
写真の用に爪楊枝の先に米粒程度で十分です。
塗布しすぎると巻きが重くなるので、最初は少しずつ確認しながら使うと良いと思います。
スカスカの巻き心地を求めるならほんとに少量だけ塗ると良いと思います。
蓋を閉じる
オイルとグリスを塗布したら、蓋をして、ネジを締めます。
なにげにこのネジ締め作業が大事で、均一に適度な強さで締める必要があり、うまくやれば、回転が良くなることがあります。
気になるなら何度かやり直してみてください。
スプールシャフトにオイルを注油
スプールシャフトにIOS-01を1滴垂らして、リールをくるくる回せば作業完了。
マグシールドを解除せず、ほとんど部品をばらしてないので抜本的に回転性能が向上するわけではありませんが、これだけで新品の状態よりは巻きを軽くすることができました。
まとめ
17セオリー2004の管釣り向けの簡単なメンテについて紹介しました。
初心者でも可能なお手軽メンテですし、小一時間でできる作業ですので興味のある方は一度もやってみてはどうかと思います。
これでも巻きの重さが解決できなければ、マグシールドの解除を含めたメンテをやってみようと思います。