今回は、私がヘチ釣りで主に使用している竿のうちの一つである、へちさぐり銀治郎MH270について、使用感などを紹介させていただきます。
購入して2シーズンほど使用してきました。
目印落とし込みがメインのため、それほど使い込んでいるわけではありませんが、しばらく使ってみて感じたことを書いていきます。
目次
へちさぐり銀治郎の特徴
竿の全長2.7m、重量は147gとなっております。
グリップ部がEVA製でリールシートがスクリュー式となっており、セパレートハンドルのため、まるでルアーロッドのような意匠です。
私はかっこよいと思いましたが、この辺は普通のタイプの竿とデザインが違うため、好みがわかれるかもしれません。
アルミ製の大型の肘当てがついており、機能性もさることながらデザイン性も高いですね。
穂先は、グラスソリッド穂先であり、「ラインに出る、手元で感じる、穂先に出る」へち釣り特有のアタリがとりやすい仕様とのこと。
3本継ぎで、穂先を元竿のキャップを外して収納することができます。
ガイドは、全数SiCガイドでKガイドを使用しており、PEラインの使用に対応しています。
レビュー
取り回しの良さ
重量が147gと、スペック上はそこまで軽い竿ではないように思うのですが、竿のバランスがとても良いのか、とても軽く感じます。
持ち重りを感じさせない設計になっていることから、長時間の釣りでも、腕がだるくならず釣りに集中できますね。
私のような腕力のないへなちょこ釣り師にとって、この「軽く操作性に優れている」という点は非常に重要視している点で、単純な竿の重さではなく実際に使ってみて感じる取り回しの良さが大事だと思います。
やはり釣りの途中で疲れてしまっては集中力が持続せず釣果もさえないものになってしまいますからね。
私は、軽量なダイワのBJ85と組み合わせて使っています。
銀治郎はその取り回しの良さを活かすため、軽量なリールと組み合わせるのがベターだと思います。
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十分なパワー
軽く扱いやすい竿でありながら十分なパワーがあります。
先日北港で年無しを掛けましたが、大型チヌとしっかり勝負できるパワーがあると思います。
ただ、大型チヌを完全にねじ伏せるほどではないので、真っ向勝負で一気に勝負を決めたい場合は、”MH”ではなく、”H”パワーの方を選択したほうが良いかと思います。
私は、ケーソンなどのストラクチャー周りだけでなく、垂直ケーソンなどのオープンな場所でも使用するので、少しパワー控えめな”MH”を選んでおります。
穂先の繊細さ
2番、3番がシャキッとしていて操作性が良くかつ大型チヌに負けないパワーがあるのですが、穂先だけグラスの繊細なセッティングになっていて、チヌのアタリを手元にしっかり伝えてくれる、穂先の動きで小さなアタリを取れるようになっています。
パワーと繊細さを両立しており、これも非常に使いやすい理由の一つではないかと思います。
幅広肘当てによる安定感
肘当てが他メーカーの竿より大型のものが使われており、非常に安定感があります。
やり取りの時に肘から外れてしまったりということが皆無で使いやすいですね。
肘当てを利用しない人もいるので、この部分については逆にない方が良いという人もいるとは思いますが・・・。
ただし、大型の肘当てなのでその分、傷が入りやすいです。
私は竿は傷ついてなんぼだと思っており、ボロボロになるまで使い倒すタイプの人間です。
目印用の竿は修理を続けながら、10年程度使い続けており、銀治郎も壊れて修理不能になるまで使い続けていこうと思っています。
カッコよい!
これも大事な点だと思います。
黒を基調としたカラーリング、セパレートグリップや各部のメタルパーツ等のルアーロッド風デザインに、がまかつ伝統の赤の赤色塗装部分が共存しており、カッコいいと思います。
デザインについては、個人個人の感覚によるところが大きいため一概には言えませんが、私はとても気に入っています。
ここがちょっと・・・
根本的な性能面は不満がないのですが、デザイン的な面で少し・・・
リールシートがすぐ緩む
スクリュー式のため、どうしても緩んできます。ルアーロッドみたいですね。
釣行中に何度も締める必要があり面倒です。
EVAのグリップの汚れ
EVAのグリップが採用されていることから、どうしても餌を使う釣りですので時折汚れてしまいます。
また、使用を続けるとテカってくるのは避けようがないですね。
まとめ
がまかつのへちさぐり銀治郎MH270を紹介させていただきました。
実売4万程度とちょっとお高い竿ですが、値段分の価値は十分あると思います。
「軽くてパワーがあって繊細」という相反する要素を高いレベルで両立しており、初心者から上級者まで使いやすい竿だと思います。
これから、ヘチ釣り用の竿を新調しようと考えている方の参考になれば幸いです。