以前、中部の落とし込み釣り師が上達するための近道として、「関西遠征」をすることについて紹介しました。
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今回は、関西遠征のオススメ釣り場として、特に目印仕掛けの釣り初心者に最適な釣り場である「南港セル石・宇部波止」を紹介したいと思います。
南港セル石・宇部波止
今回紹介するのは、「南港セル石・宇部波止」です。
大阪の堺市に位置する港湾の一角にある広大な堤防です。
釣り場に行くためには、渡船を使う必要のある釣り場です。
渡ることのできる渡船屋さんは2つありまして、丸高渡船さんと夢フィッシングさんの2つの渡船屋さんがあります。
どちらも名古屋からですと、大体3時間以内で行くことができます。
夜中の2時に出れば5時、3時に出れば6時には釣りを開始できますね。
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どんな釣り場なのか?
この釣り場の特徴は以下の通りです。
どちらの堤防もチヌやキビレの魚影が濃い釣り場ですね。
良いときに当たれば、私程度の実力でも容易に半日で二桁釣ることができます。
セル石
セル石は写真のように半円状のステージが敷き詰められている特殊な形状の防波堤です。
今は渡船屋が営業しておらず渡ることが難しいですが、名古屋港の中央堤のセルと同じ形状の堤防ですね。名古屋のセルより一つ一つのサイズがかなり大きめです。
この堤防の特徴としては、水面下がオーバーハング形状となっていることから、オーバーハングの下にチヌやキビレが潜んでおります。
このオーバーハングは通称「アゴ」と呼ばれており、このアゴ下に餌を届けることができれば高確率でチヌが食ってくるという特徴があります。
宇部波止
宇部波止は、セル石とは異なり、通常の垂直ケーソンの堤防になります。
かなり広大な堤防で、一通り探るだけでも半日程度かかるほどです。
セル石と比較して、キビレが多く釣れる傾向があります。
目印仕掛けの釣りの練習に最適!
なぜこの釣り場をおススメするのか?という点については、この2つの釣り場が目印仕掛けの釣りの練習に最適だと思うからです。
もともと、目印仕掛けの釣り方の一つであるスライダー釣法がこのセル石で生まれたそうで、「スライダーの聖地」と呼ばれ、目印仕掛けの釣り師に人気の釣り場なのです。
目印の釣りのキモは、「エサを堤防に沿って落とすこと」であり、できる限り際に近いところを落としていくことが重要になります。
そのため、針オモリのイガイを使って、岸壁方向へスライドさせ、際をキープしたり、オーバーハングのアゴ下に餌を入れ込んでやる必要があります。
この釣り場は、魚影が濃いとはいっても、この「際をキープする」「オーバーハングのアゴ下にしっかりとイガイを送り込む」という目印の釣りの基本ができていないと釣果に雲泥の差がついてしまう釣り場なんです。
しっかりできている釣り人とできていない人では、簡単にダブルスコアほどの差がついてしまいます。
そういう意味で、目印仕掛けの釣りの練習を行う場所として最適であるとともに、今自分がどの程度目印を操れているのか、状況に合わせた使い分けができているのか等の自分の実力を確認する場としても非常に良い釣り場だと思います。
また、魚影も濃く、チヌが釣れずともキビレが相手してくれることも多いため、釣果が得やすい釣り場だと思います。「魚を釣る」ことは上達するために何よりも大切なことですのでこれは非常に大事です。魚が釣れないところで、仕掛けを落としても釣れなければ、落とし方が正解なのかすらわからないですからね。
それと、中部地方の釣り場と違って釣り場が広大かつ釣り人が少ないので、のんびり釣りができるのも魅力の一つだと思います。
私も、初心者の頃は自分の実力を確認するという意味も兼ねてここに足しげく通っておりました。
まとめ
今回は、関西遠征のおススメ釣り場として南港セル石と宇部波止を紹介しました。
特に初心者の目印仕掛けの釣りの練習に最適な釣り場だと思います。
みなさんも是非イガイの釣りの盛期に一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?