冬の釣りの防寒着。
冬は風が吹きすさぶ中、さらには雪が降る中、時には零下を下回るような低温下でじっと立って釣りをするため防寒対策をしっかりしていないと釣りに集中できません。
そんな中で釣りをするなよと言われればそれまでなんですが、寒さごときにビビっていては釣り人の資格はありません。
しっかりとした防寒対策は冬に釣りをする上ではマストだと言えると思います。
私は昨年コロンビアのオークハーバー インシュレイテッドジャケットを購入しました。
この防寒着かなり暖かく、寒さが特に厳しい日には非常に優秀で、雪が降っている状況でも寒さを気にせず釣りができる優れものです。
しかし、そこまで寒さが厳しくない日では、午後から暖かくなってくると、オーバースペックすぎて暑くなってくるんですが、脱ぐと逆に寒くなってしまう・・・という感じで調整が難しいという点がでてきました。
ということで、重ね着ができて、調整が容易な薄手の冬用のジャケットが欲しいなと思うようになり・・・
色々探して、購入してつかってみたので紹介します。
THE NORTH FACE マウンテンジャケット
今回購入したのは、THE NORTH FACE マウンテンジャケット
アウトドアブランドの超有名どころでマウンテンジャケットと言えばノースフェイスというくらいの知名度で、釣りなどのアウトドアはもとより街中でも皆着ている超メジャーブランド。
お値段実売4万5千円ちょっと也・・・定価は5万円越えです。
お高いジャケットですね。ちょっと躊躇しましたが、釣り仲間も結構使っていてかなり良いということで買ってしまいました。
竿一本分の値段で快適に釣りができるのなら逆に安くつく・・・という考えもありかなと思いまして・・
特徴をHPよりかいつまんで説明するとこんな感じ。
表地には150デニールのGORE-TEX products2層構造、裏地には軽量で強度を兼ね備えたリップストップナイロンを採用。裏地の肩や脇下にレーザーパンチングを施し、衣服内のムレを効率的に排出します。フリースなどの中間着を合わせても動きやすいゆとりのあるシルエット。冬山登山からスノースポーツまで、秋冬の山岳シーンでオールラウンドに活躍します。ジップインジップ仕様です。
レビュー
2か月ほど使ってみましたのでレビューしてみます。
雪が降っており一日を通してかなり寒い状況から朝は冷えるけど昼間は10℃以上になるようなそこまで寒くない日までひととおり使ってみました。
まず、最初に説明しておきますと、このマウンテンジャケットは、ハードシェルジャケットと呼ばれるもので、これ自体は防寒性を持っておりません。
防水性・防風性・透湿性などを持たせたジャケットで、雨や雪、風などに対して身体をしっかり守ってくれます。
なので、基本的には中にインナーやフリース、ダウンなどを重ね着して防寒性を持たせるという使い方になります。
外観等
黒と茶色のツートンカラーのものを購入しました。
極力シンプルなもので汚れがあまり目立たないものを選びました。
釣りウェアは、泥汚れなどがどうしてもつくことがあるので、そういうものが目立ちにくいカラーが個人的には好きです。
厚さ150デニールの生地ということですが、服飾の素人の私にはなんのことやらよくわかりません。
デニールというのは糸の太さの単位らしいですが、いまいちピンときませんが、少し厚めの生地でごわごわしたさわり心地の硬い生地です。
ゴアテックス搭載のウェアは基本、生地がごわごわした感じになるのはしょうがないと言えばしょうがないとは思いますが・・・
しかし、着てみると特にごわごわ感は感じることなく、動く時にも邪魔に感じることはありませんでした。むしろ非常に動きやすいのに驚きました。
登山やスキーなどでも使われることから、動きやすいようによく考えて作ってあるんでしょうね。また、数回使ってなじんでくるとさらに快適になりました。
生地の質感も安物によくあるつるつるした質感ではなく、落ち着いたつや消しの質感で高級感があって好感が持てます。
これだけ生地が厚ければ耐久性も高いので何年も使えるのもコスパの面で良き。
また、スノーカフというものが内側に搭載されており、下側から雪が入ってくるのを防ぐことができるんですが、これによって隙間風が入ってくるのを防いでくれるため、冬の強風時でも快適に釣り出来るのは地味に効果的でした。
また、重ね着を基本としているので、サイズの割に若干ゆったりとした感じで作られており、インナーダウンなどを重ねてもごわごわせず、動きやすいですし、首回りなどはネックウォーマーを入れても首が動きずらいなんてことがないのも良いです。
ただし、タウンユースでも兼用しようと思うと、釣り用として重ね着を前提としたゆったりサイズを選んだ場合、ちょっとダボっとした感じになってしまうので、街ではスマートなシルエットで着こなしたい方は兼用は難しいと思います。
その場合、釣りで重ね着した場合はちょっと窮屈になりますが、ジャストフィットサイズを購入することになりますね。
全体的に、長い間定番となっているだけあって、非常に考えられてるなという印象です。
防風性能
浜名湖で釣りをしたとき、海岸沿いの風が強い状況で使ってみたのですが、防風性能が高く、体感温度が下がりにくいと感じました。厚手の生地の恩恵なのか実際のところはどうなのかわかりませんが、十分な防風性能があると感じました。
防水性能
雪が降る中で釣りしてみましたが、防水性は十分な性能。
ゴアテックスの防水性能+止水ファスナーもついておりまったく文句なしです。
雨の日には別のレインウェアを着るようにしているので一日雨の日で使うことはないですが、釣りしている途中の急な雨でも全然大丈夫なところは防寒具として便利。
上位スペックのゴアテックスはやっぱり性能面で頭一つ抜けてると思います。
防寒性能
さきほども説明しましたが、このジャケット自体には防寒性能はありません。
重ね着で防寒性能を持たせる使い方になるんですが、自分は以下の使い方で使ってみました。
①防寒インナー+フリース+マウンテンジャケット
②防寒インナー+フリース+インナーダウン+マウンテンジャケット
雪が降るような朝方から零下を割る非常に寒い日には②、昼間に10℃以上まで気温が上がるようなそこまで寒くない日なら①といった感じで重ね着のパターンを使い分けると良かったです。
また、昼から暑くなってきたら、②のインナーダウンだけ脱いで①に変更するなど調整が容易にできるのも便利ですね。
また、透湿性も備えており脇の部分にベンチレーション機能もあるので、汗をかいても蒸れにくいのも快適です。
参考までに、先ほど紹介したコロンビアのオークハーバー インシュレイテッドジャケットは以下の重ね着で使っているんですが、
③防寒インナー+フリース+オークハーバー インシュレイテッドジャケット
単純な防寒性能で言うと、①<②<③となり、防寒性に極振りした中綿入りのジャケットに軍配が上がる結果になりました。
その代わり、インシュレイテッドジャケットは中綿がパンパンに詰まっているので動きづらさがあり、②の組み合わせの方が体を動かしやすく釣りのしやすさはマウンテンジャケットの方が優れてました。
雪が降るレベルの特に寒い日はインシュレイテッドジャケット、それ以外はマウンテンジャケットだったり、動きやすさを重視する場合はマウンテンジャケット、一日動かずじっと釣りをする場合はインシュレイテッドジャケットという感じで使い分けをしております。
まとめ
ノースフェイスのマウンテンジャケット
防風性、防水性、透湿性を持ち、重ね着によって防寒性を発揮することができる。また、動きやすく釣りの時の動きを阻害しないので快適に釣りができるということで、これだけの金額を出すかというと正直二の足を踏む方が多いと思います(私もそうでした・・・)が、お値段高いだけあって優秀なアウターだと思いました。