今回は、超ひさしぶりにルアーでも作ってみようかな・・・ということで
最近の流行りに乗っかるというわけではありませんと言いたいところですが、流行りに乗っかって笑マジックジャーク用のミノーを試作してみました。
最近再流行の兆しを見せているマジックジャーク。
各社からミノーが出てきて盛り上がりを見せております。
私も例にもれず、購入して使ってみたところ、最新のミノーだけあって、色々な工夫を凝らしており非常に面白い。
使ってるうちに自分でも色々試してみたいアイデアが湧いてきたため、自作してみたという感じですね。
3Dモデル
3Dモデルはこんな感じ。
サイズは53mm市販されているモデルよりちょっと大きめにして飛距離を向上させて竿抜けポイントを攻められるようにしてみました。
チョイと用途を変えて市販ルアーと使い分けできることを意図してます。
ボディの水を受けるヘッド部の形状、ヘッド部に入れるウェイト位置とウェイトの形状、テール部の絞り方、ボディ断面形状、ボディ前方下側の肉厚、リップ形状、リップの基部の幅とこのリップから水がうまく抜けるような基部の形状・・・この辺が重要・・・なような気がします。知らんけど。
とりあえず、釣り場に持っていけるかなというのが朝から作り始めて、掃除やら家事をこなしながら夕方には設計が完了。
組み立て、コーティングして3日後には完成。
一日で一から魚が釣れるだろうレベルのルアーを設計できるのは3Dプリンターさまさまです。
リップ基部について
今回、ミノーを作るにあたって色々思いついたことを新たに試してみました。
今回工夫した部分がリップ基部のボディ形状。
某GJのリップを見るとわかるんですが、リップ先端からリップ基部に行くにしたがってリップ側面の角を落としてあるのがわかると思います。
リップ基部からスムーズに水が抜けていくように面を構成しています。
この要素だけですべてが決まるわけではないですが、軽い引き抵抗でしっかり潜っていく使いやすさにつながっている要素の一つかもしれません・・・知らんけど。
別のアプローチでこの辺をうまく処理できないかと色々考えて、一工夫してみました。
リップ表面は水を逃がす形状にはせずにリップの基部を少し絞って水を逃がす、ボディの頭部の下側に溝を設けて、さらにそこから水を逃す構造にしました。
リップ基部を絞った部分+ボディをへこませた部分から水流を逃がすアプローチとしたわけです。説明がむずかしい・・・
ウェイトの配置
今回工夫した点その2
ウェイトに糸オモリを使用しています。
これは、かなり前に作った2フックのミノーに採用した方式ですが、今回は縦ではなく横に挿入しています。
ルアー前面からぶすっと差す方式にしています。
3Dプリンタールアーは一体成型のため、ウェイトを外から入れる必要があるのですが、ウェイト収納部の肉厚が厚くなりスペースを圧迫する、動きの切れがでなくなるなどどうしても設計に制限が掛かる問題がありました。
この方式によりボディ内部構造として糸オモリを差すパイプ形状のものを設置するだけになり、ボディ内部の空間を広くとることが出来るようになり、設計の自由度が増して、アクションの調整幅が広がりました。
3Dプリンターを使ったことのない人からすると何を言ってるん?って感じですが、実際やってみると結構設計が楽になる方式かなと思いました。
リップ組付け方式の変更
工夫した点その3。
今までリップの組付けは、差し込み方式を採用しておりましたが、差し込む部分の肉厚が太くなり、スペースを圧迫する問題が付きまとっておりました。
今までのミノーはラインアイを針金で作っており、リップに負荷がかかる方式でした。
そこで、エイトカンを挿し込む基部をボディと一体で設計し、リップを接着する方式に変更。
これで実際使い込んで強度的な問題が出ないかというのは未知数ですので、使ってみて検証かなと思いますが、うまくいけばさらに設計の自由度が向上しますネ。
まとめ
マジックジャーク用のミノーを新たに設計してみました。
久しぶりに設計したため、色々温めていたアイデアを盛り込むことができて、作っていて非常に楽しかったです。
しばらくテストしながら、完成度を上げていきたいですね。