今回は、私の活用している3Dプリンターでルアーを作る際のちょっとした小技を紹介したいと思います。
3Dプリンターでのルアー作りは、3DCADでリアルなルアーをモデリングして、それをスイッチひとつでプリントできるというのが利点のひとつ。
手の不器用な人でも、市販のルアーのようなリアルな形状のルアーが作れるというのは3Dプリンターならではの利点。
しかし、それだけが3Dプリンターの利点ではなく、3Dプリンターの機能を上手く活用すれば、ルアーに色んな特性を持たせることができるんです。
ということで、3Dプリンターでのルアー作りに色々な可能性があるのがわかって貰えたらと思い、小技を紹介してみます。
その1インフィルを活用する
3Dプリンターはソリッド状(中が空洞でなく詰まったモデル)のものをプリントする時、インフィル(充填率)を調整することができます。
これにより、内部をスカスカにすることで、フィラメントの量を抑えたり、収縮を抑制することができます。
このインフィルを利用してルアーをプリントすることで、ボディの比重を調整することができます。
具体的には、ボディ内部を空洞にせずにソリッド状にモデリングして、3Dプリンターのスライサーソフトでインフィルを調整します。
私はSimplify3D という有料のスライサーソフトを使用しています。
すると、内部がこのように蜂の巣状に空洞を持った形でプリントされます。
これにより、ボディの比重を調整することで、ウッドボディに近いアクションを出すことができます。
プラスチックのルアーでありながら、内部が空洞になっている市販のプラスチックルアーでは出せないアクションが可能になります。
動画で某ウッド製のクランクとこれを参考に作った自作クランクを泳がせていますが、ウッド特有のゆったりしたアクションが再現出来ていると思います。
インフィルを途中で変化させる
スライサーソフトでプリントする場所によって、インフィルを変えることができます。
本来は強度が必要な箇所はインフィルをあげて、充填密度を高めるなど、フィラメントの使用量を抑えつつ効率的にプリントするための機能なんですが、これをルアーの設計に利用します。
例えば、この写真上のルアー前部はインフィル30%、テール部を10%に設定してプリントしてあります。
全部が白く内部が詰まっている感じになっていて、テール部はちょっと透けているのがわかると思います。
前部はウッド相当、テールの浮力をウッドより軽くしてある形ですね。
ハイブリッド構造にすることによって、ウッドライクなアクションとしながら、テールに浮力を持たせることでアクションのレスポンスをあげてウォブリングにキレを付加することができました。
ウッドルアーと市販のプラスチックルアーの良いとこ取りしたようなルアーが作れるというわけです。
また、ウェイトを入れる代わりに、ウェイトを入れたい位置のインフィルをあげることでウェイトを入れるのと同じ効果を付加できたりなど色々な用途に使えます。
まとめ
3Dプリンターでのルアー作りのちょっとした小技を紹介しました。
私は3DCADと3Dプリンターで作る自作ルアーって、リアルな見た目のかっこいいルアーを作ることも大事だと思います。
魚じゃなくて人を釣るのも大事、私のルアーのように見た目がダメ笑だと全然興味持って貰えないですからね。
しかし、私は見た目が良いルアーを作ることより魚を釣ることをはるかに重視しております。
要はせっかく釣れなきゃ面白くないというか、市販ルアー使えば釣れる状況で、釣れない自作ルアー1日投げてボーズとか自分にとってはただの苦行。
自分だけのセッティングの釣れるルアーで魚を釣って、やってやったぜ!って瞬間が1番楽しいと思うので。
見た目がカッコイイルアーを作るに越したことはないですが、忙しい社会人が、限られた時間で釣れるルアーを作るには、見た目を気にしている暇がないというのが最大の理由ですけどね。
本当は時間あればカッコイイルアー作りたいです(;´Д`)
ということで、日々こんな感じでどうすれば、効率的に最短で釣れるルアーが作れるかというのを模索しております。
ということで最後はよく分からない話になりましたが笑、3Dプリンタールアー製作の小ネタ紹介でした。