管釣りで使われるラインのひとつであるPEライン。
伸びがなく、感度が高いものの癖の強いラインで初心者釣り師には少し難しい部分のあるライン。
そんなPEラインですが、製品によって特長に違いがあり、使い分けができたり、人によって好き嫌いが出てきます。
今回は、PEラインのセレクトについて書いてみました。
目次
PEラインとは
PEラインとは、ポリエチレンの糸を編み込んで作られたライン。
非常に伸縮率が低く、感度が高く、かつ強度が高いのが最大の特徴。
また、通常のモノフィラメントのラインでは、これだけ低深度で感度が高いとガチガチに硬く扱いにくいものになってしまうところを、細い糸を編み込んで作ることによって、しなやかさを両立しているラインです。
PEラインの編み込み本数について
糸を編み込む本数としては、主に4本撚りと8本撚りのものが多く流通しています。
8本よりの方が細い糸を編み込んで作られているため、表面の凹凸が少なく、滑らかで抵抗が少ないため、若干ですが飛距離に優れており、個人的にはルアーが非常に軽い管釣りでは飛距離に対する影響が大きいかなと思っています。
強度については、4本よりの方が、原糸一本あたりが太いので根ずれに強く強度があるといわれています。管釣りでは、あまり根ずれが問題にならないので強度面ではどちらも大差ないのかなとは個人的に思います。
感度については、4本か8本かというよりは、原糸の素材自体の硬さが影響するのか、同じ素材であれば、あまり変わりはないのかなと自分は感じています。
ただし、8本撚りは製造するのに当然手間がかかるため価格が高価なのがネックになります。
扱いに慣れていない初心者が高価な8本撚りのPEを購入して、ライントラブルですぐにダメにしてしまうといったことがあるといけないので、最初は安価な4本撚りのPEを使い、慣れてきて必要性を感じてきたら、8本撚りのPEに変えていけばよいのかなと思いますし、ずっと4本よりでも全く問題ないと思います。
PEラインが有効な釣り方
管理釣り場の釣りで、PEラインを使用するシチュエーションは、ボトムの釣りやミノーを使った釣り。
ボトムの釣りでは、ルアーをボトムに落とし、ちょんちょんッとボトムバンプさせたりずるびいたりする釣りで、魚のバイトをより高感度に伝えてくれるPEラインが適しています。
また、ミノーの釣りなどのロッドアクションなどでルアーを操作する釣りも、PEラインですとダイレクトにルアーの動きが伝わってくる、ルアーにもダイレクトにアクションを伝えることができるため、操作性が他のラインと比べて一気に良くなります。
また、ミノーのアクション後のポーズ中に魚がバイトしてくるような場合も、そのまま魚が走り出さないとアタリが感知できないことがありますが、PEラインですと高感度なため、アタリが強くでるため、フッキングに至る可能性が高まります。
ただし、逆に感度が良いということは、弾きやすいということなのでタックルのセッティングや魚の状況によっては、バラシが多発することになるので注意ですね。
カラーについて
ボトムの釣りでは、バイトをラインの動きで察知して素早くフッキングする必要があります。
またミノーを操作して魚を誘うのに、ルアーの位置を把握するのは重要であり、特に水が濁っておりルアーが視認できないとラインを見て位置を把握する必要が出てきます。
カラーラインですと、ラインの位置や動きが視認しやすいため、よりバイトを拾いやすい、ルアーの操作がやりやすいといった利点があるということです。
ただし、カラーラインは魚からもよく見えるため、魚がラインを明らかに避けることがあり、カラーラインが魚に与えるプレッシャーを嫌う釣り人もいます。
私は、バイトの感知や操作性を重視して、カラーラインを使っていますが、上級者の方に聞くと、カラーラインとナチュラルカラーのPEを状況に応じて使い分けているという方もいますね。
初心者は、まずはカラーライン、蛍光系やピンクなどの目立つラインを使ってアタリを取ることを優先するのがよいかなと思います。
号数について
号数(太さ)については、PEラインはメーカーによって同じ号数で太さがかわってしまうという問題がありますが、おおむね管理釣り場の釣りでは、0.3号を基本にすればよいかと思います。
基本は、0.3号で、より細いラインが必要になったら0.25号や0.2号などのライトラインに手を出していけばよいかと思います。
おススメライン
スーパートラウトエリアマスターリミテッドスーパープレミアムPE
私が、現在メインで使用しているバリバスの4本撚りのPEラインです。
低伸度で感度が良く、表面のコーティングにより滑らかで飛距離がでます。
0.3号~0.15号の豊富なラインナップで自分の用途に適した号数を選択できます。
0.3号をメインに、0.175号をブングなどの超軽量スプーンによる縦の釣りやボトムの釣りで使用しています。
扱いやすく感度も良くおすすめのPEラインです。
スーパートラウトエリアインフィニティ PEX8
最近、導入したバリバスの8本撚りの高級PEラインです。
8本撚りによる、飛距離が特に優れています。
遠くに飛ぶというのは、単純に釣れる魚が増えるということなのでこれは大きな要素だと思います。
シャンパンゴールドカラーで、目立ちにくいカラーでかつマーキングにより視認性を高めており、魚がカラーラインを嫌う状況でもバイトに持ち込むことができます。
ただし、価格がかなり高いのがネックで、飛距離の関係や魚のスレ具合でどうしても使う必要がる時以外、つまり必要ない時は基本もったいないので使っていません笑
シルバースレッド アイキャッチPEⅡ
ユニチカのPEライン。
私が長年使用しており、いまでも使用し続けているラインです。
最大の利点は、価格が安価なこと。
当然値段の高いPEには劣りますが、感度や飛距離も十分、トラブルレスで使いやすいラインです。
価格が安いのでトラブルでだめにしても買い替えやすいこともあり、初心者向けとして、まずPEラインを使ってみるという方におススメのラインだと思います。
まとめ
管釣り用のPEラインの使い分けについて、解説してみました。
初心者にとって、PEラインは他のナイロンフロロなどに比べてとっつきにくいラインだと思いますが、一度使ってみると手放せなくなる他にはない特性を持った優れたラインだと思いますので、是非一度使ってみてはいかがでしょうか?