このブログを始めて2年が経ちました。
この2年、3Dプリンターを購入して、ルアーを作ってきた訳ですが、それなりに魚が釣れるようなルアーが作れるようになってきました。
ルアーつくりについて思うことを備忘を兼ねて書いてみたいと思います。
目次
3Dプリンターでのルアーつくり
3Dプリンターを活用してルアーを作っているとはいっても、まだまだへっぽこルアービルダーなわけですが、最近のルアー製作の方向性はこんな感じ。
効率的なルアー製作
まず、仕事が忙しい中、時間をやりくりしてルアーをいかに作るか?という部分。
8時とか9時に家に帰ってきて、夕食を作って、食べて、風呂入ってTVでニュース見てとやっていると、ルアー製作に打ち込める時間は一日30分とか多くて1時間くらいです。
疲れてルアー製作どころじゃない日も多々あるような状態。
こんな中で、限られた時間でルアー製作をするにはどうすればよいかという部分。
ここ1年程度は、『いかに短い時間で実釣に耐えるルアーを作るか?』という部分を試行錯誤しておりました。
①データの収集
まず、取り組んだのが、ルアーの設計に関するデータの収集。
ボディの形状、ウェイトの位置、リップの角度、アイの位置、などのパラメータを変えた時にどのように特性が変化するのかについて、調べてひたすらデータとして残しています。
このトライアンドエラーが木を削ってルアーを作る場合の数十倍の速さでできるのが3Dプリンタールアーの強みですね。
これにより、例えば、ウェイトの位置をどう変えれば、アクションがどう変化するのか?などのデータが定量的に得られ、行き当たりばったりではなく、自分で意図して設計をすることができるようになってきました。
まずは、一つのパラメータをいじると特性がどう変化するのか?さらに複数のパラメータをいじるとどうなるか?
データが集まってくると、ボディ形状とウェイトの位置、リップの角度やアイの位置などをどう組み合わせればよいのかが分かってきます。
例えば、ただ単に、リップの角度を立てるとアクションが強くなるという単体のパラメータの変更による特性の変化ではなく、リップ角度とラインアイの位置とラインアイの角度、ウェイトの位置の関係などの複数のパラメータの設定の組み合わせによる特性の変化みたいなものが見えてきます。
また、データを積み重ねることによって、新しいジャンルのルアーでも、設定をどうすればよいのか似たような形状のデータから類推したりすることで、短い時間でルアーの設計ができるようになります。
とはいえ、まだまだわかっていないことの方が多いので、引き続きデータを集めて良いルアーを作れるようになりたいですね。
この点は、3Dプリンターでのルアー製作ならではの利点だと思います。
しかし、この方法では、特徴のない平凡なルアーになることも多い。
自分の直感に従ってデザインすると、良いものが作れたりするので、データだけを過信しないようにしたいですね。
②製作期間の短縮
ルアーを作るのに、一番大事なのは、実釣テストを行うこと。
風呂場でのスイムテストではわからないことがあります。
効率的にテストをするには、週末に釣りに行って、テストして次の週末にまた釣りに行ってテストするということができればよいと考え、一週間以内、次の釣行までに改修したルアーを作ることができるような効率的な製作方法を模索しました。
それと、自分は釣りは好きですが、3DCADいじりはそんなに好きではないので、リアルなデザインのルアーとかを時間を掛けて作るのが苦手。
仕事でもないのにCADを長時間いじりたくない、長時間いじるのはオートキャドとJWキャドだけで十分・・・苦笑
3Dキャドはルアーなどの釣り具を作るための道具の一つなので、モデリングは必要最低限の手間で終わらせたい。
人を釣るルアーより、魚を釣るルアーを作りたい。
製作する時間も当然多くは取れないため、表面処理はしない、塗装は適当笑、コーティング処理は実釣に耐える必要最低限としてルアーを製作しています。
一応管理釣り場からオフショアソルトまでルアーを一通り作りましたが、最短でおおむね5日程度でルアーを作ることができるようになってきました。
ルアーの見た目のクオリティは正直ダメダメですけどね笑
ただし、ルアーはアクションだけでなく、カラーや塗装の強度も釣るための重要な要素なので、もう少し表面処理や塗装などの仕上げのクオリティは向上したいところです。
組み立てや塗装作業は好きなので、しっかりとした剥がれにくい塗装やアルミ貼りなどをできるようにして、『釣れるカラーのルアー』を作りたいですね。
今後の課題としては、設計が完成したルアーであれば、少し時間を掛けてルアーを作るというのはアリだと思うので、クオリティを上げた『釣れるカラーのルアー』も作っていくようにしようと思います。
作るルアーのコンセプトについて
製作するルアーについて、今年本格的に取組み始めたソルトルアーについては、とりあえず作ってみるという試行錯誤の段階ですが、管理釣り場用のルアーについては、新しくルアーを作る際に、「どういう状況でどういう方法で使うルアーなのか?」ということをしっかり決めてから製作するようにしています。
ただ市販のルアーのまねをする、人のまねをするというだけでなく、『自分がどう使うかを明確に決めて、それを実現するために必要となる性能を満たすルアーを作ろうとする』ようにしています。
そうすることで自分で作ったルアーで明確な意図をもって、『魚が釣れた』ではなく、『魚を釣った』と言えることを目指しました。
やはりしっかりルアーのコンセプトを固めて、目標をもってルアーを作ると楽しいですし、釣れた時の満足感が違いますね。
3Dプリンタールアービルダーとの出会い
3Dプリンターでルアーを製作する仲間と知り合い、交流の輪が広がってきました。
特に、1310 KF WORKSの三枝さんの主催する『3Dプリンターで作ったルアー限定の釣り大会』で出会った3Dプリンタールアービルダーの皆さんや3Dプリンタールアーオフ会を主催されたTamaさんなどと出会い、交流しながら情報交換したり、ルアー製作のノウハウを教えてもらったりしました。
技術的な部分の向上はもちろん、皆さんから刺激を受けてモチベーションが上がりより製作に力が入るようになりました。
人のつながりってありがたいですね。
まとめ
ブログを始めて2年経ち、3Dプリンターでルアーを作ってきて思うことを書きなぐってみました。
たいした内容のブログではありませんが、これからも、当ブログをよろしくお願いします。