今回は、オフショア用ルアーの紹介です。
3Dプリンタールアーのオフ会でシイラ釣りに参加しまして、あえなく坊主となってしまい、第二回に向けて新たなルアーを製作することとしました。
前回、主催のTamaさんが使われていた写真のルアーが良く釣れており、アクションもかなり秀逸だったため、自分のルアーと交換という形で一ついただいてきました。
このいただいたルアーを参考にして、ルアーを製作してみました。
このルアーに採用されている手法を使えば、組立の簡略化ができるのではないかということでその検証も兼ねて製作しています。
フロントフックアイの構造
新しい手法というのが、これです。
オフショアのソルトルアーによく採用されている構造ですが、スイベルをフックアイとして内蔵している構造です。
もう一つがこれ、リアのフックアイの構造です。
ワイヤーを輪っかにしてひねっただけの構造で、これならワイヤーを曲げるだけで簡単にフックアイが整形できます。
ハンドメイドのオフショアルアーで見かける構造ですね。
これらを貫通式のワイヤーとボディの前後分割方式と組み合わせると効率的にルアーを組み立てられるのではないか?というわけです。
モデリング
モデリング自体は、なんの変哲もない方法で作られています。
ポッパーのカップは、球をモデリングして本体ボディを球で切り取る形で整形しました。
全長140mm、3Dプリンターの出力サイズが足りないので、前後分割方式です。
目とエラを描いてリアルっぽくしてあります。
組立て
スイベルはそのまま、組立後にコーティングしてしまうと固まって動かなくなるため、テープでくるんでおきました。
貫通ワイヤーをフロント側から通して、スイベルをワイヤーに引っかけて、ワイヤーを貫通させて、前後のパーツを接着。
テール側には、中通しのウェイトを一つ通してから、
ワイヤーを曲げてフックアイを作りました。
ウェイトは、内部にも2つ入れてあります。
これにより、前回製作したペンシルやポッパーと比較すると、格段に組立が容易になり、半分程度の時間で組み立てられるようになりました。
以前のモデルは1時間程度かかりましたので、30分程度ですね。
これは楽です。スバラシイ。
ちなみに、スイベルは、NTスイベルを使用しています。
使用後も錆びることなく信頼性が高いアイテムです。
塗装
中国から調達した激安ホロシートを使ってアルミ貼りして、セルロースに10回コーティングして塗装しました。
激安ホローシートが伸縮性がなく、貼りづらいため、うまく曲面に沿って貼れずにしわになっているところが多発していますが・・・まあ次回の釣行まで時間がないのであきらめました笑
コーティングしてもつやを失わず、非常にきれいなんですけどね・・・
一切表面処理をしていないので、アルミがガタガタになるのも原因かもしれません。
実質6日間の手抜き作業でこのクオリティ、しかもしっかり強度を確保できるのであれば個人で使う分には十分だと思います。
アクションは、首を振りながらダイブするタイプのルアーですが、泡の巻き込みが弱い感じでしたので、ウェイトの配置などを見直して設計を追い込むともっとよくなるかなという感じでした。
まとめ
3Dプリンターでオフショアキャスティング用のペンシルポッパーを作ってみました。
貫通ワイヤーにスイベルとワイヤーを曲げるだけのフックアイを採用して、組立時間の短縮を図ってみました。
良い結果が得られたので、今回製作したもう2つのルアーにも同じ機構を採用しており、次回また紹介させていただきます。