今回は、3Dプリンターでボトム用のバイブレーションを試作しましたので紹介します。
モデリングは簡単ですが、設計は意外と奥深く、一筋縄ではいかないルアーでした。
モデリング
ウェイトを入れる穴の空いた板状のボディと水中でバイブを立たせるためのベース部で構成されています。
形状はデザイン優先でカッコよく見えるようにモデリングしてます( ´∀`)
また、市販のルアーを参考に謎の球体(笑)をボディに取り付けています。
ボディ前部がウェイトで後部が謎の球体です。
どういう原理なのか、これを付けた方がバイブのアクションの切れが良くなるため採用しています。面白いですね。
これが謎の球体がついている市販ルアーです。バイトマーカーになるんですかね。
組み立て
初めて作ったルアーだったため、手探りの状態で試行錯誤しながら製作。
形状を変えたプロトを延々作りました。写真は試作の一部です。
ベース部の形状を変更したり、板厚の変更、ウェイト位置を調整したり、謎の球体の位置や大きさを変更したりといったことを繰り返しました。
3Dプリンターでの出力時間が予熱時間含めて10分以内で、組み立ても試作であれば、瞬間接着剤を使って10分程度でできてしまいます。
モデリングも単純な形状ですので、修正も1パターン5分程度と作業自体に手間は掛かりませんね。
むしろ3Dプリンターから次々に出力されるパーツに組み立てる手が追い付きません。
ウェイトは、鉛とステンレスの二種類で製作しております。
ルアーを立たせるためのベース部が抵抗になって、アクションの切れが悪くなるため、タイプを変えたものをいくつか作り、アクションを調整しました。
意外と謎の球体も曲者で、取り付け位置と大きさを変えると、ルアーの特性が変わってしまうのに苦労しました。
また、スナップを付けるアイの位置によっても、アクションをかけたときの跳ね上がりかたや振動の仕方が変わるので、良いアクションをする位置を探しました。
とりあえず、ルアーが底で立つことと、跳ね上げた時に振動するようにはできましたが、まだ市販のルアーのレベルには達していない状況です。
ちなみにボディを0.5mmの薄いサーキットボードにすると、ほとんどの問題が一発で解決できるのですが、3Dプリンターでそこまで薄く出力すると強度がかなり弱くなってしまいます。
サーキットボードを使用するとパーツの大部分が3Dプリンター出力ではなくなるため、全て3Dプリンターで出力して設計することを目指しています。
(そんなこと言っておきながら、うまくいかずにしれっとサーキットボードで作るかもしれませんが・・・笑)
まとめ
3Dプリンターでボトム用のバイブを試作してみました。
まだ作り始めたばかりなので、引き続き製作を続けて、進捗はまた記事にしたいと思います。