落とし込み釣りで秋に大活躍の餌であるフジツボ。
針を刺すために、穴を開ける必要があるのですが、市販されている穴あけ器に良いものが見つからないという悩みを抱えておりました。
そこで、かなり昔に写真のようなコンパクトなフジツボドリルを製作して使用しておりました。
ドリル含めて全長50mmと非常にちっちゃいです。
サルカンがお尻についていて、ピンオンリールに取り付けられるようになっており、滑り止めに熱収縮チューブをかぶせてあります。
CNCフライスで反転型を作り、反転型からシリコン型を製作、レジンを流し込んでドリルを鋳造、塗装するという物凄い手間を掛けて製作しておりました。
当時、結構な数を量産していたのですが、人にあげたり、ドリルは定期的に錆びてだめになってしまうため、遂に残り1個となってしまい、どうしたものかと悩んでおりました。
ということで、今回、重い腰を上げ、3Dプリンターでお手軽にドリルを作れないものかとちょっとチャレンジしてみました。
3Dモデル
以前作ったドリルと同じような形状のものとしています。
形状だけでなく、同じようにサルカンをお尻に取り付けて、ピンオンリールにセットできるようにしており、熱収縮チューブをグリップ部にかぶせる構造としました。
組み立て式で部品は2分割されています。
主要な部品を3Dプリンターとドリル刃、サルカン3点のみとして簡単に組み立てられるよう工夫しました。
3Dプリンターで出力
部品の構成は写真のように2分割しています。
本体と蓋という感じですね。
材料
3Dプリンターで出力した部品以外では、ドリル刃、サルカン、針金、糸、瞬間接着剤、熱収縮チューブを用意しました。
組み立て
サルカンの輪っかの片側を少しペンチで潰します。
本体の穴に挿入できるようするためです。
ドリル本体の穴にサルカンを挿入した後、ドリル本体の横穴に針金を差しこみます。
その際に、サルカンの輪っかに針金を通すようにします。
これでサルカンを引っ張っても抜けなくなります。
余分な針金をニッパーで切断したらOK。
次にドリルを本体に取り付けます。
ドリルをそのままセットしても、くるくる空回りしてしまいますので、摩擦で回らないようにするために糸をぐるぐる巻きます。糸は瞬間接着剤で巻きながら固めてしまいました。
糸に瞬間接着剤を多めに塗って、本体の穴にドリルを挿入します。
これでドリルが空回りしないようにできました。
次はグリップ部分です。
熱収縮チューブをグリップ部の長さより少し大きめに切り出します。
熱収縮チューブが空転しないように本体のグリップ部に瞬間接着剤を塗って、熱収縮チューブを被せます。
その後、ドライヤーで温めて、チューブをぴったりとフィットするように縮めます。
はみ出したチューブをカットして、蓋を接着剤で取り付けたら完成( ´∀`)
まとめ
今回はフジツボ穴あけ用の携帯用小型ドリルを製作しました。
材料代もそこまで掛けずに、量産しやすく使い勝手もまあまあのそれなりのものが作れたかなとは思います。
ドリルは錆びて2シーズンもたてば刃の切れ味が落ちるので、交換前提の消耗品と考えていますので、安価な作りにできれば容易に交換できますからね。
ということで久しぶりの落とし込み釣りDIYでした。