3Dプリンターでモノづくりするのに便利な工具類について その2

前回に引き続き、3Dプリンターで出力したモノを加工するための工具類について紹介します。

【参考記事】

3Dプリンターがあれば、自分がほしいものがなんでも印刷できる!と思われる方も多いと思います。 しかし、実際にはいろいろな制約があり、出力した立体物をそのまま使用できず、さまざまな加工を施す必要があります。 今回は、3Dプリンターで出力したモノを加工するための工具類について紹介します。

切削工具

FDM方式の3Dプリンターで出力する場合、樹脂を下から上に積層することで造形していきます。

当然、空中にいきなり造形するわけにはいきませんしできませんので、支えとなるサポートというものが必要になります。

また、安定しない形状のものについては、出力物の底面にラフトやブリムというものを追加して、ベッドに密着するようにする必要もあります。

写真の底面に接している薄いシート状の部分がラフトで、六角形のものがサポートです。

サポートやラフト、ブリムなどについては、簡単に出力品から除去できる場合も多いですが、場合によっては、外した面がきれいな面になっていなかったりして、バリを取ったり、表面をならしたりする必要があります。

また、ルアーを出力する場合は、そのままでは倒れてしまうので、写真のように底面に薄いシート状のプレートを追加して、出力しており、後で取り除く必要があります。

そのような不要なものを除去するのに各種切削工具が必要になるわけです。

リューター

電動の切削工具で、ビットと呼ばれる各種工具を取り付けて、切削を行えます。

無くても、手作業で加工は行えるのですが、これがあると、作業効率が格段に向上します。

ある程度の値段のもの(おおむね1万5千円以上)のものは、パワーが十分にあり、長時間連続で稼働できるため、非常に使いやすいです。

まあ、最低でも7~8千円のものを購入すると使いやすいです。

数千円程度の安いものでも使ええないことが無いですが、パワー不足と連続稼働時間の短さに泣かされることになるので、少し高いものの方が個人的にはお勧めします。

ペンサンダー

電動やすり掛けマシンです。

出力品が少しガタガタになっていたりだとか、歪んでいるときに、表面を整えるのに非常に重宝します。

先端のアタッチメントに紙やすりを貼りつける方式のもので、細かく振動することで、表面を研磨することができます。

どうしても、樹脂が熱を失うときに、収縮するのは3Dプリンターでは避けられないことなので、組み立てたパーツがツライチになるように、ヤスリ掛けしたりなどの作業が必要になることがあります。

手でやる場合の数倍の速さで、整形できるので、私はすっかり手放せないアイテムになりました。

その他各種ヤスリ類

金属のヤスリ、紙ヤスリを主に使用しますが、100均に売っているスティックヤスリというのが非常に便利で、紙ヤスリと比較して、適度に抵抗があり、曲面などをきれいに整えるのにかなり使えるのでオススメです。

スクレイパー

これは、出力された造形物が、ベッドに密着して取りにくい時に、剥がすのに使用します。

まあ要はヘラですね。塗装なんかを剥がすのに使用する工具です。

無理に手で剥がすと細いパーツとかだと折れてしまったりするので、あると便利です。

安価なものがホームセンターに売ってますので、一つ用意しておくと作業が捗ります。

ペンチ・ニッパー類

サポートが手で剥がしにくい時や、ペンチでつまんでぶちっと外したり、ニッパーはルアーのプレートを取り除くのに使います。

まあ、ペンチとニッパー一つずつあると良いと思います。

まとめ

前回に引き続き、3Dプリンターで出力したパーツを後加工するための工具類を紹介しました。

いきなり全部そろえる必要もないですし、作るものによっては、不要なものもあると思いますが、すこしでも参考になれば幸いです。

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