3Dプリンターでモノづくりするのに便利な工具類について その1

3Dプリンターがあれば、自分がほしいものがなんでも印刷できる!と思われる方も多いと思います。

しかし、実際にはいろいろな制約があり、出力した立体物をそのまま使用できず、さまざまな加工を施す必要があります。

今回は、3Dプリンターで出力したモノを加工するための工具類について紹介します。

穴あけ工具

3Dプリンターで出力したモノは材料の樹脂が収縮したり、歪んだりして、穴の径が小さくなっていたり、真円になってなかったりします。

一ミリ以下の穴だとつぶれてしまうことさえありますね。

例えば、この写真のルアーのヒートンを刺す穴ですと、1ミリ径で設計しているはずが、0.7ミリ程度まで径が小さくなっています。リップを挿すスリットやウェイトを入れる穴も若干小さくなっています。

そのため、正規の径のドリルで穴をさらってやることで、穴の精度を出してやる必要があります。

私は穴あけ用の工具として、ピンバイスやボール盤を使用しています。

小径の穴はピンバイス、大径の穴や真っ直ぐ精度よく穴を開けたい場合はボール盤を使っています。

ねじ切り工具

複数のパーツに分けて、出力を行った場合、パーツを何らかの方法で組み立てる必要があります。

組み立ての方法として、特に強度が必要とされる場合、ネジで接合する方法が有効です。

ネジ山もモデリングして3Dプリンターで出力することはできますが、私の3Dプリンターですと、径が10ミリより小さいパーツである場合、安価な3Dプリンターでは精度良くネジ山を出力することが難しいです。

ネジを切る際には、タップとダイスを使用します。

雄ネジを切るときは、ダイス

雌ネジを切るときは、タップを使用します。

これにより、精度良く出力物を組み立てることが可能になります。

私の製作したワカサギ釣り用のリールは組み立てにボルトを使用しており、出力したパーツにネジを切って、ボルト締めにより組み立てています。

3Dプリンターで出力したプラスチック部品にねじ切り加工するのであれば、ホームセンターやネットショップにある、各サイズがセットになっている安価なもので十分です。

ついでに金属部品を加工して出力パーツと組み合わせることまでしたいのであれば、ちゃんとしたメーカー品を購入すると良いです。

加工精度や加工しやすさがまったく違いますので、本格的に加工したいなら、それなりのモノを購入した方が良いと思います。

まとめ

さて、今回は、3Dプリンターで出力したパーツを後加工するための工具類を紹介しました。

次回も引き続き、必要な工具類について紹介していこうと思いますのでよろしくお願いします。

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