私が管理釣り場に行き始めた十数年前、釣り場に行き、釣りを始めるも、どのような状況ならどのルアーを使う、といったことがわからず、周りがどんどん釣っていく中、まったく対応できずに一日終わってしまったというようなことばかりでした。
周囲に管理釣り場で釣り慣れた上級者が入れば良いですが、そうではないと雑誌やネットからの情報を仕入れながら試行錯誤を続けていくことになります。
幸い私は、当時ホームにしていた管釣りで上級者の方と知り合い、手ほどきを受けることで、基本的なことを習得して、早い段階で、初心者を脱出できました。
管理釣り場に最近通い始めた初心者を対象に、基本的な釣り方を解説していきたいと思います。
まあ、私自身上級者ではないので、大したことは書けませんが、参考になれば幸いです。
基本的なこと
まず、スプーン(重め(2.0~2.5g)と軽め(1.2~1.8g))を数種類とクランクを数種類所持していることを前提に話を進めていきます。
まず、この釣りをする際に一番大事なことが1つありますのでそれを解説します。
フックを常にチェックする
魚を釣るには、ルアーを喰わせて、針を魚の口に掛ける必要があります。
管釣りの魚のバイトは、非常に小さく、スプーンにちょんっとキスバイトするだけのものだったり、針を掛けるのに一苦労するようなことが頻繁にあります。
そういう状況では、針が曲がっていたり、なまっていたりした場合は、フッキングする率が激減してしまいます。
また、管理釣り場では、細軸のフックを使用しており、簡単に針先が曲がったり、針自体が変形してしまうことがあります。ちょっと無理やり魚から針を外しただけで、針が使い物にならなくなってしまいます。
釣った後や、当たりがあったけどフッキングしなかった時などに頻繁にチェックすることを忘れないでください。
チェックの方法は、
針自体の変形については、針を正常なものと比較して、変形しているかをチェックします。
針先のチェックは、爪に針先を当てて、ずらします。正常であれば、ずれませんが、なまっていると、簡単に滑ってしまいます。これも正常な針を爪にあててずらした場合と比較すれば良いです。
これを徹底すれば、一日を通してみると相当な釣果の違いに表れてきます。
予備の針は常に持っていきましょう。#6、#8の2つがあればとりあえず対応できます。
VANFOOK(ヴァンフック)SP31BL エキスパートフック中軸BK#6 50本
管釣りにおける釣り方の基本
魚のいる場所と棚を意識する
スプーンの釣りでは、棚が重要になります。
スプーンをキャストして、着水したら沈んでいきますので、ある程度まで沈めて巻いていきます。
重いルアーなら浮き上がりにくいので深いところを攻めることができますし、軽いルアーなら浮き上がりやすいので浅い棚を探れます。
また、スプーンは沈みますので、軽いスプーンでも、沈めていけば、深い棚を攻めることができます。
沈めながらカウントして、カウント5で巻いたらアタリが無いが、カウント8ならアタリがある!というような感じで、釣れる棚を探していきます。
この釣れる棚を絞るという行為が非常に重要になります。
クランクでは、ルアー毎に潜航深度が設定されていますので、ルアーを換えて、棚を探していきます。
また、魚がいる場所も重要で、沖にいる場合は、重い飛距離のでるルアーで狙う必要がありますし、近くにいる場合は、軽いルアーで狙うことができます。
その日の魚の好むアクションのルアーを探す
釣り場やその日のコンディションで釣れるルアーが変わります。
魚が反応するルアーのアクションが変わるからです。
ルアーをとっかえひっかえして、魚が好むルアーを見つけることが重要です。
そのためには、スプーン、クランクは動きのタイプが異なるものが複数必要となります。
とりあえず、動きと言われてもわからないのであれば、形状の違うスプーン、クランクを数種類用意しておけば良いと思います。
また、ルアーのリトリーブ速度も重要です。
遅く巻かないと反応しない日もあれば、早めの方が良い場合もあります。
ルアーをチェンジしながら釣れるルアーを探す
まず、釣りを始めたら、スプーンやクランクをチェンジしながら、釣れる棚と場所、とその日の状況にあったルアーを探していきます。
ルアーチェンジについては、最初にこのスプーンを投げる!というようなことを決めておいて、だめならコレ!というようなとっかかりとなる基準を決めておくと良いと思います。
棚については、例えば、最初は着水直後からリールを巻いて浅いところを通して、反応が無ければ、少し沈めて巻いてみて、だめなら底まで落として、という風に自分なりのやり方を見つけましょう。
釣れるルアーが見つかってもルアーを常にローテーションする
管理釣り場で釣りをする場合、同じ場所にとどまって釣りをすることが多いです。
よって、釣れるルアーを見つけても、何度もルアーを投げると、そこにいる魚に何度もルアーを見られることになり、最初は、反応していた魚も数投後には、まったく追いかけもしない、なんてことが起こります。
なので、魚に飽きられないように、ルアーをローテーションします。
例えば、スプーンで釣っていた場合に、最初はアタリがあったが、数投後は、まったく魚が追ってこない状況になったら、ルアーを換えるというように自分で目安を作っておくとだらだら釣りをして、結果として釣果が散々だった、なんてことを防ぐことができます。
上級者の方は、ルアーローテーションによりあの手この手を駆使して、魚の反応を絶えず探って釣果を上げているんです。
ルアーチェンジの考え方
基本的には、ローテーションを通して、魚がどの棚で、どんなタイプのルアーに反応するかを絞り込みながら、釣りしていきます。
ルアーローテーションの一例を説明します。
①スプーンの種類を変えずにカラーのみをチェンジする。
あるスプーンで釣れていて、飽きてきた魚に対して、カラーを換えることで、目先を変えて魚の反応を探ります。また、反応の良いカラーをあわせて探していきます。
他のスプーンにチェンジするときにその反応の良いカラーを使用すれば釣れる可能性が高まります。
②スプーンを違う種類のものにチェンジする。
特定のスプーンで釣っていて、カラーチェンジしてもアタリがなくなった場合に、スプーンの種類を換えます。この場合、同じような重量の別のスプーンを試すのが基本になります。
前のスプーンと同じ棚で釣れる可能性が高いので、同じ棚を通しやすい重量の近いスプーンを使って、釣れた時と同じ棚を引いてみると釣れる可能性が高くなります。
それでも反応が無い場合は、重量の重いもしくは軽いスプーンに替えて、違う棚を狙ってみるのもアリです。
③スプーンからクランク、クランクからスプーンとルアーの種類をチェンジする。
色々なスプーンをローテーションしたら、今度はスプーンからクランクにチェンジします。
クランクも同様に、①と②を行い、また再度スプーンに戻すというようなことを繰り返します。
④釣れるルアーを見つけたらそれを軸に釣りをする
①~③を何度も繰り返すと、その日の状況にあったルアーが数種類見つかると思います。
そうしたら、そのルアーを中心にローテしながら釣りをしていきます。
その際、どんな釣れるルアーでも投げ続ければ魚が飽きてしまうので、一旦別のルアーに替えて、そのルアーをしばらく使わずに温存することが有効になるので覚えておいてください。
釣れていたルアーが、投げ続けていると追ってこなくなっても、5分ほどおいて再度投げるとまた食ってくるというようなことが結構あります。釣れるルアーを投げたくなる気持ちをぐっと押さえることが大事ですw
ぶっちゃけ、うまくルアーを温存させながら釣り続けられれば釣果がかなり伸びます。
状況が変わったらまたルアーローテーションを繰り返す
時間が経過すると、水温や天気が変わり、パターンが変わってきて、今まで釣れていたルアーで釣れなくなってくることもあります。
また、放流が入ると状況がリセットされることが多いです。
そうしたら、また①に戻って、ローテしながら釣れるルアーを見つけていきます。
この過程で、一日を通して釣れるルアーを見つけ出せれば、安定して釣果を得ることができるわけです。
周りをよく見る
自分ひとりでこのローテーションを行い、試行錯誤していくのは、非常に大変です。
一緒に釣りしている仲間や周囲の釣り人の様子を常に伺い、どんなルアーで釣れているか観察します。
どんなルアーを使っているかだけでなく、どの程度沈めてから巻いているか、どのくらいの速度でリールを巻いているかを観察します。
そして、自分もそれを真似てみることで、効率よく釣れるパターンを発見するわけです。
釣れないと、何をして良いかわからなくなってきますので、周囲をよく観察することがかなり重要になるので覚えておいてください。
釣りの後は反省会
釣りのレベルを上げていくのに、一番大事なのは、仕事でもそうですが、反省をして都度やり方を見直していくことです。
自分は、めんどくさがりなので、なかなか反省して見直していくことをしないので、ブログで記事を書くことで状況を整理して、無理やりこのプロセスを回してます。
例えば、今日は浅い棚で釣れていたが、自分はうまく釣ることができなかったとか、課題を整理しておきます。
そうして課題を整理しておけば、今後、うまくいかなかった状況に対応するためには、どんなタイプのルアーをそろえる必要があるのかとか、次回の釣行でどんな練習をすればよいかとか、今後の方向性が見えてきます。
そうすることによって、無駄にルアーをそろえたりタックルをそろえたりすることを防ぎ、効率的に戦力を増強することができますし、効率的に練習をすることができますので、結果的に早期の実力アップにつながると思います。
まとめ
管理釣り場の初心者向けの釣り方の考え方についてまとめてみました。
たぶんこれを読んでも、一気に全て理解できないと思いますし、釣り場に行ってもいきなり全部この通りにできないと思います。
ここに書いてあることを、参考に少しずつ試していけば良いと思います。
つたない内容ですが、すこしでも参考になれば幸いです。