3Dプリンターで、ワカサギリールを製作する企画、組み立て編最終章です。
リールを完成させていきます。
長かったですが、なんとか完成させることができました。
スプール軸の製作
スプール軸を製作します。
材料は、ホームセンターで売っている6mmの真鍮棒です。
真鍮棒の切断
真鍮棒を、金のこぎりで所定の長さにマジックで印を入れ、切断します。
長さは、この時点では、そこまで正確でなくて良いので、適当に40mm超で切断。
切断したら、万力に固定して、やすりで磨いて、長さを40mmにきっちり調整して、バリなどを取ってきれいにします。
ねじ切り
写真のダイスを使用して、真鍮棒にねじ切りします。
ダイスは、M6のダイスを使用。
真鍮棒を万力に固定したまま、ダイスを上から押し当てて、ゆっくりと回していきます。
半回転したら、1/4回転戻すというのを繰り返して、望みの長さネジを切れば完成です。
ちなみにこのダイス、1つで今回作るリールの材料代と同じ値段します。高いですねえ。
軸にクラッチ部品を取付
ネジを切ったら、軸の片方に、クラッチ部品を取り付けます。
その部品に、切り出したステンレス板と爪を取り付けます。
ボディ上部の出力
ボディ上部の回転軸を納めるボックス部分を出力しました。
このような構成になっています。
ベアリングの圧入
左側の2枚の部品にベアリングを圧入します。
なぜか奇跡的にそんなに固くなく、それでも落ちない程度、つまりちょうど良い感じにに圧入できました。
2枚の部品をネジで貼り合わせます。
クラッチの製作
右側カバーに、クラッチ基部の部品をネジで取り付けます。
クラッチのスイッチに6mm径のマグネットを挿入します。
家に転がっていたものですが、たぶんセリアの100均のものだと思います。
スイッチを右側カバーに1mmの針金で取り付けます。
針金の両端をペンチで曲げてスイッチを固定します。
ボディ上部の取付
ボディ上部のうち、まず右側の部品をボディ下部に取り付けます。
次に、スプールをスプール軸とスプール軸を止める部品でボディ上部に取り付けます。
スプールがボディにつきました。
一応、スプール軸周りには、シマノのリール用オイルを挿してあります。
最後に右側のカバーを取り付けたら完成です。
まとめ
どうでしょうか?
3Dプリンター出力品と金属部品を組み合わせて、強度と精度を確保しているのがわかったと思います。すべて3Dプリンターで出力するというのは現実的ではないですからね。
早速、製作したリールを持って、入鹿池にテストがてら釣りに行ってくることにしました。
さて、なんとか完成したリールですが、果たしてちゃんとワカサギを釣り上げることができるのでしょうか?
次回のテスト釣行ご期待ください。