3Dプリンターで管釣り用ルアーを作るっ! ルアーの組み立て方編

今回は、無料3DCADのFUSION360でモデリングしたルアーを、3Dプリンターでプリントして組み立てます。

出力材料について

材料は、PLAとABSの2つがありますが、ABSがオススメです。

理由は、耐熱性。PLAは耐熱性が低く、60度程度で変形してしまいます。

車内のダッシュボードに置いておくと、暖かい時期なら、一発で変形するということです。

実際に、試したところ、PLAの出力品は車のダッシュボードに置いておくだけで、力を加えずとも熱で勝手に変形してしまいましたので、荷物を車に置きっぱなしにすることを考えると難しいですね。

車で行くことの多い、釣りにおいて、PLAは正直避けた方が良いと言わざるを得ません。

東京のプール管釣りみたいに電車で行くことが多い場合は、この限りではなく、PLAで問題ないと思います。

ただし、PLAは、コンクリートなどにぶつけると壊れることが多く、強度的な面からみてもABSがベターだと思います。

3Dプリンターで出力する際、私はルアーを縦に出力するよう設定します。

ABSで出力する場合は、ヒーテッドベッドがあると良いです。

自分の使っているプリンターの場合、ヒーテッドベッドがあれば、ラフトとかサポートは不要です。そのまま出力して、サポート等をはがす必要なく使えます。

出力!

では、さっそく3Dプリンターで出力します。

スイッチを入れて、30分強で完成しました。

こんな形で、一発で整形されます。

ラフト、サポートを使っていないので、このままべりっと剥がせば、そのまま使えます。

組み立て準備

次に、組み立ての前の準備として、少々加工します。

下部プレートの切り離し

出力用の保持プレートを切り離します。

ニッパーで切り取って、リューター、やすり等で磨いて、表面をならします。

ヒートン穴の加工

3Dプリンターでプリントすると、冷えて樹脂が縮む関係で、穴のサイズが小さくなっていることが多いです。

そのため、ピンバイスで所定の径まで、広げてしまいます。

今回は、1mmのドリルで、軽くさらっておきます。

リップ取付部の加工

リップ取付部も若干縮んで、変形してたりしますので、カッター等で、スリットをさらっておきます。

ウェイト穴の加工

ウェイト穴も同様に縮んでいるので、ドリルで所定の径まで広げておきましょう。

リップの作成

リップをサーキットボードで作ります。

最初は、フリーハンドでリップを適当に切って作っておけばよいと思います。

金切りばさみで切断して、やすりで断面を丸くしておきます。

断面が尖っていると、まれにラインに傷が入ることがありますので。

形が決まったら、ピンバイスで、ラインアイの通る穴をあけておきます。

ラインアイの作成

ステン針金0.7mmを曲げて、ラインアイを作ります。

組み立て

ボディにいったんヒートンとリップ、ラインアイ、ウェイトが取り付けられることを確認したら、接着剤を用意します。

10分硬化タイプの2液式エポキシ接着剤です。100均に売ってます。

接着剤をつけて、各部品を組み上げます。

組み立てて、30分ほど乾燥させたら、セルロースセメントに浸水防止のため、どぶ漬けします。

半日ほどおいて、3回どぶ漬けすれば釣りに使えるようになります。

セルロースが乾いたら、完成です。

塗装について

塗装する場合は、ここから、さらに塗装をします。

私は、エアブラシを持っていないため、田宮やグンゼのスプレーを使って塗装しております。

まとめ

こんな感じで、プリントしたルアーを組み立てております。

慣れてしまえば、30分かからず組み立てできますよ‼

(参考)

リューターがあると、作業効率がものすごく向上します。

3Dプリンター出力品において必要な各種加工が一瞬で終わります。2万くらいするやつだと、マジで世界が変わりますのでオススメ。

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