前回、3DCADで簡単にモデリングできて、ちゃんと動いて釣れる管釣りルアーということでニョロ系クランクの作り方を公開しました。
今回は、引き続きということで、この前回作ったニョロ系クランクを2フック化してみましたので紹介させていただきます。
モデリング
ベースとなるのは、前回作ったニョロ系クランクです。
前回作ったまま何も弄っておりません。
このデータをベースに2フック化していこうというわけです。
2フック化するには
ニョロ系クランクを2フック化すると、フロントフックが追加されるわけなんで、フロントフックがルアーが泳ぐ際に抵抗になって、アクションがおとなしくなる、低速で泳がなくなるなどの問題が生じてきます。
2フック化させつつルアーをアクションさせる方法として、ルアーのレスポンスを上げて軽快に動くようなセッティングに持っていくことが方法の一つとしてあります。
例えば、ワンフックだと、アクションしすぎるようなセッティングのボディをモデリングできれば、2フック化しても十分アクションするルアーが作れるわけです。
今回は、このレスポンスを上げるという方法を用いてルアーの設計を見直していきます。
極小エイトカンを採用
前回作ったニョロ系クランクは、フックアイとしてヒートンを使用しておりました。
ヒートンは穴を開けてねじ込むだけなので簡単で良いのですが、重量が重くてルアーのアクションを妨げてしまうという欠点があります。
これをより軽量な極小のエイトカンに変えて、ルアーのレスポンスを向上させる方法を取ります。
極小のエイトカンはこれを使用します。
楽天で販売されているエイトカンです。これの最小サイズの0.6mm径のものを使用しています。
このエイトカン、サイズが豊富で非常に使いやすくておススメです。
フックアイ部のモデリング
ルアーのデータをいじっていきます。
ヒートンを刺す穴を消して、スケッチでこんな感じでエイトカンを刺すスリットを描いて、押し出しで穴を開けるだけです。
作業時間は正味10分弱とかそんなかんじです。
組み立て
ボディとリップを3Dプリンターでプリントして、ボディのベース部分を切りとります。
エイトカンをスリットに差し込んで、それ以外は前回と同じように組み立てると完成です。
スプリットリングも、さらに軽量のものに変えてレスポンスを上げています。
ヴァンフックの#00サイズのものを使用。
フックは、#8とワンサイズ小型化して軽量に。
アクション
こんな感じで、スローでにょろにょろアクションします。
デッドスロー対応のセッティングで、泳ぎだし良く、若干タイトに泳いでくれるので渋い時に効きそうな感じですね。
フロントフックがちょっと後ろすぎるので、リアフックと絡みやすいですが、ニョロ系クランクは後ろから食ってくることが多いので、自分的にはこの辺にフックがあるとフッキング率がよさそうに思えるのでこの位置にしてみました。
逆に大きいアクションが効くような時は、活躍しなさそうです。
どんな時でも使えるルアーってのは、作るのは難しいので自分で作るルアーは特定の状況で使えるルアーってのを意図して作るようにしてます。
そうすると市販のルアーとの使い分けもできますし。
市販のルアーとコンセプトが丸かぶりしてると、市販のルアー使ってるほうが良いじゃんってなってしまうので。
うまく、アクションしない場合は、ウェイトの位置やフロントフックの位置を変えながらうまくアクションするセッティングを探してみて下さい。
一つ一つ設定を弄って確かめていく方が結果的に調整が早く済むので慌てずに調整してみてください。
まとめ
ということで、簡単製作ニョロ系クランクを2フック化してみました。
興味ある方は是非チャレンジしてみてくださいね。