塗装ブースなしで安価なエアブラシを使って簡単にルアーをグロー塗装する方法

今回は、ルアー塗装、特に管釣り用ルアーの塗装で多用されているグロー塗装、これをお手軽に自塗りしちゃおうという記事になります。

塗装ブースなどの本格的な設備を要することなく、庭やベランダで簡単にかつしっかりとしたグロー塗装を行う方法を紹介します。

グロー塗料のエアブラシ塗装が難しい理由

グロー塗料のエアブラシ塗装が難しいのは、なぜか?ですが、一番大きな問題がエアブラシが詰まってしまうということ。

グローカラーを塗装する場合、グローの粉末をクリアー塗料と混ぜたものをエアブラシで吹きつけるという方法を取ります。

一般的にルアーの塗装に使われているカップが上についているエアブラシですと、グローの粉末が沈んでエアブラシの本体に入り込んで詰まってしまい、うまく塗装できなくなってしまいます。

これを解決するためには、口径の大きいエアブラシを使ったり、カップが下についているタイプのエアブラシを使うことで、グロー粉末のつまりを解決することが出来るんですけど、グロー塗装用に本格的なエアブラシを別途用意するのは、価格的にもハードルが高いです。

そもそも、エアブラシとコンプレッサー一式や塗装ブースを用意するのも初心者にはハードルが高いですね。塗装ブースなんて一部屋作業部屋を確保しない限り難しい代物ですので、ご家族からの許可を得ることが難しいため、塗装を断念している方も多いと思います。

解決策

ということで、塗装初心者でもできるグロー塗装の方法を考えてやってみました。

塗装ブースを必要とせず、庭やベランダで作業が可能な方法になります。

①スプレー塗装

グロー塗料のスプレーで塗装する方法。これが一番簡単かと思います。

ただし、色のバリエーションが限られており塗れるカラーが限られてしまいます。

例えば、白っぽいレッドグローの塗装なんかはスプレーとして販売されていないので、この方法では難しいですね。

グロー塗料のスプレーでおススメなのはこれ。

アサヒペンの夜光塗料スプレーです

色数も多く、グローの発光も強めでこれで塗装したルアーはよく釣れます。

欠点としては、エアブラシほど精密な塗装ができないため、ぼかし塗装や塗分けなどをしたりするような場合、塗装がちょっと難しくなる点ですね。

また、良いお値段するので色数を揃えていくと、結構なお値段する点もたくさん塗装していくと、結局エアブラシを揃えた方が・・・となってしまいます。

とはいえ、一番簡易に塗装ができるため、とりあえずグロー塗装やってみようという方にはおススメの方法です。

こんな感じで、全体をベタ塗りするなら綺麗に仕上げることができます。

オレンジグローのザッガーB1ですね

②安価なエアブラシで塗装

安価なエアブラシでお手軽に塗装しちゃいましょうという方法です。

私は下記の記事のように、エアブラシで塗装する際、ポータブルタイプの電源で駆動するエアブラシを使用しています。

これなら、電源が必要なく重いコンプレッサーなどがないため、塗装ブースなどを用意することなく、庭やベランダなどでお手軽に塗装することが出来ます。

スプレー塗装よりすこしお金を出すだけでエアブラシ塗装を行うことができる方法です。

今日は、最近導入したエアブラシのレビュー記事です。 今まで、ルアーの塗装は、主にスプレー塗装とガイアノーツの『イージーペインター』を使...

これを利用して、グロー塗料による塗装を実現します。

さきほど、述べたグロー塗料のエアブラシ塗装が難しい理由として、一般的な上向きのカップのエアブラシですとグロー粉末が降りてきてエアブラシ本体に詰まってしまうという話をしました。

この対策として、下向きカップの吸い上げ式の安価なエアブラシを用意しました。

こんなの。送料込みで3千円ちょっとで購入できます。

ミスターカラーの瓶と互換性があり便利です。

ここで、一つ問題が出てきます。

このエアブラシ、一般的な規格のエアブラシなんですが、ポータブル電源駆動のエアブラシとは接続部の径が異なり、そのままでは電源と合体させることができません。

さらに言うと、そもそも下側についたカップが電源と干渉して接続することが出来ません。

そこで、エアブラシ用のホースと異径接続用のジョイントを用いて、電源と吸い上げ式エアブラシを接続してしまいます。

ホースおよび吸い上げ式エアブラシは一般的なエアブラシの規格である、1/8インチの径です。

ポータブル電源の接続部の径はM7です。

ジョイントは、M7径の接続部と1/8インチ径の異種接続用のパーツです。

RAYWOODさんのジョイントパーツを使いました。

ポータブル電源にジョイントを取り付け、ホースで電源とエアブラシをつないだら完成です。

注意点として、ポータブル電源はオートスイッチ機能付き(エアブラシのトリガーを押すとスイッチオンして、離すとオフになる機能)のものですと、この接続形態では、エアブラシが電源とコードを介して繋がっており、エアブラシと電源が連動しないため、オートスイッチが機能せず使えないことから、ポータブル電源側のボタンのオンオフでエアーの放出ができるオートスイッチ機能のない機種でないとうまく動作しないため注意してください。

私はアマゾンで購入しました、予備電池がついており、長時間使えるのが便利です。

上の写真のように外付けのモバイルバッテリーを用意すればさらに長時間使えるので予備電池は必要ないっちゃないですが。

この構成の場合、エアーがスイッチオンで放出しっぱなしになってしまうのでエアブラシはダブルアクションのものでないと、塗装しにくくなってしまうので注意です。

塗装方法

容器に、グロー粉、クリアー塗料、薄め液を1:1:1の割合で入れます。

グロー粉は、楽天やアマゾン、メルカリなんかで買ってきたものを使用しています。

グロー粉は重くて、混ざりにくいので中にステンレスボールをいくつか入れておきました。

よーく混ぜてからエアブラシにセット。塗装中は時折エアブラシを振って攪拌してグロー粉が沈殿しないようにするとしっかり発光する均一な塗膜が得られます。

ポータブル電源のスイッチを入れると、エアーが供給されるので塗装を開始します。

注意点として、スイッチを入れるとエアーが供給開始されるのですがそのままエアーが供給され続けるため、ほおっておくと負荷が掛かって壊れます。

エアーが供給された後は、エアブラシのトリガーを押してエアを吹いている状態にし続ける必要があります。塗装しない間は電源ボタンはオフにしましょう。

電源をオフにしたら、一度エアブラシのトリガーを押してエアを抜くのを忘れずに。

後は、できるだけ薄く塗料を吹き付けつつ、塗膜を乾かしながら数回に分けて塗っていくと完成です。

ちなみに、エアブラシがグンゼのミスターカラーのビンと互換性があるため、カラのビンやスペアボトルを購入して、グロー用の塗料を調合してビンに入れておけば、そのままエアブラシに装着して使えます。

使用後は、念入りに洗浄しないと粉が詰まるので丁寧に洗浄しましょう。

この方法を使うことで、外やベランダでお手軽に塗装することができ、グロー塗料がエアブラシに詰まることなく、均一な塗膜が得られる塗装が可能となります。

ある程度の数を塗装するなら、逆にスプレー塗装より安価に塗装できるようになりますので、これから塗装を続けていこうと考えているけど、本格的な塗装ブースを用意するようなスペースを用意できない方におススメな方法と思います。

こんな感じで、塗装できますよ。

某ノブカラーっぽいレッドグローベースのカラーとか

グリーングローにブルーパール吹いた某カラーの真似っ子とか

前レッドグローと後ろピンクグローの組み合わせの某グローカラーのぱくりとか・・・グロー粉と塗料を組み合わせて色々塗装することができます

まとめ

ルアーにグロー塗装を安価に行う方法を紹介してみました。

これから、塗装をやっていきたいけど、塗装ブースを用意するのが難しい方で、ちゃんとしたグロー塗装をやりたい方に向いた方法かなと思います。

すこしでも参考になれば幸いです。

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