フック交換のタイミングについて【エリアフィッシング】

管釣り用のフックってマスのシブーいバイトを掛けるため、すごく細く鋭く繊細に作られています。

そのため、他のジャンルのフックと比べ、針先がダメになったり針が変形してしまったりすることが多く、交換の頻度は非常に高いです。

先日、管釣り初心者と一緒に行った際に、針交換のタイミングがわからないと言われて色々自分の考え方を教えたのですが、その時にこれはブログのネタになるな笑と思いその時のものをメモしたものになります。

フック交換する必要がある状態

まず、フックを交換する必要がある場合は以下のとおりでしょうか。

針先がなまった時

魚を掛けて、針先が欠けたり、またはつぶれたりして針先がなまってしまった状態。

針先が尖ってなければ、針先が魚に触れても刺さらなかったり、途中までしか刺さらず抜けてしまうと言うことになります。

針先がなまってしまったかの確認は、定期的に針先を爪に当てて、スライドさせてみることです。針がなまっていれば、スルッと滑ってしまいますし、シャープさを保っていればスライドしません。

針がなまってしまった物はすぐに交換が鉄則です。

針先が曲がった時

次にあげられるのが針先が曲がってしまったとき。

爪に当てて確認して針先がシャープさを保っていても、実はフックポイントが曲がっている場合は、フッキング率が一気に落ちてしまいます。

時折、針先が曲がってないかよーく確認します。

針が変形した時

釣り針は鋼線で作られていますが、力が掛かって変形してもある力まではバネのように元の形に戻ります(元に戻る性質を弾性と言います)。

しかし、ある強さ以上の力が掛かると、変形しても元に戻ることがなく、変形したまま(もしくは折れる)になってしまいます(元に戻る限界を弾性限度といい変形を始めるときの力を降伏点応力と言います)。

針が変形、この場合は針先が外に開くように変形する形になりますが、内側を向いていたフックポイントが外を向いてしまえば、当然のことながら刺さった針は抜けやすくなるし、そもそも刺さりにくくなってしまいます。

さらに、一度変形すると、最初に変形したときに掛かった力(降伏点応力)より弱い力で、針が開いてしまうため、さらにばれやすくななります。

つまり、一度開いたフックをそのまま元の形状に戻して使っても、性能は低下したままだということです。

また、何度も力が繰り返し掛かると、金属疲労によって、本来変形を始める降伏点応力より小さい力で変形するようになりやがて折れてしまうため、フックは使い続ければ強度が低下していくことになります。

まあ、焼入れや焼き戻しにより脆く硬く作られていたり、展性を持たされているとこの通りの話にはならなかったりしますが、おおむねこんな感じにイメージしておけば良いかと思います。

針を確認するタイミング

では、実際に釣行中にどんなタイミングでフックのチェックを行えばよいか?というところを説明していきたいと思います。

アタリがあるけど針掛りしない時

釣りをしていて、アタリがあるもののフッキングしない状況。

単にショートバイトなだけだったり、ルアーのアクションやレンジが合っていないこともありますが、フックがダメになっている可能性もあるので、バイトがあっても針掛りしないときは針をチェックしましょう。

自分は普段は2回連続で針掛りしないときチェックしてます。

大会だと針掛りしない度に必ず確認です。

魚を釣った後

針のシャープさは、当たり前ですが新品の状態が100%な訳で、魚を釣る度になまっていきます。

魚を釣った後は、当たり前ですが針先をチェックするタイミングということになります。

大型の魚を釣り上げた

魚を釣った後、特に大型の魚を掛けた場合は、フックに大きな荷重が掛かるわけですから、フックの性能が低下したりダメになったりしている可能性が高く要チェックです。

複数の魚を釣った

針を変えないまま、何匹も魚を釣った場合は、針がダメになっていないとしても確実に性能は少しずつ低下しています。

爆釣しているときこそしっかりチェックするべき。

針のせいでばらしてしまいせっかく釣れていたのに活性が低下して釣れなくなってしまったということを防止できます。

バラシた後

魚をばらした時も要チェックです。

針が外れる時に魚が身をよじったりすることでフックポイントがつぶれたり針が変形したりします。

ばらしてすぐにキャストするのは魚がスレる要因になるので、一度落ち着いて針をチェックすると良いと思います。

リリース時に強い力が針に掛かった時

特にリリーサーで外す時少し力が掛かったるするだけで、意外と簡単に針がダメになってしまいます。

また、リリース時に針を外そうとして魚が暴れた際にも針がダメージを受けているので、少しでもあやしいと思ったら確認です。

まとめ

今回は、管釣りにおけるフックの交換の要因と交換のタイミングについて自分の考え方を紹介しました。

針のチェックをしっかりやるだけで、全くやっていない場合と比べて釣果を1割2割伸ばすくらいの効果が普通にあると思いますので、私は特に初心者におすすめしています。

ルアー1個追加するなら、フック一袋買ってフックをしっかり交換するのが釣果を得る近道だと思います。

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