先日の3Dプリンターで作ったルアー限定の釣り大会で、サーキットボードの加工方法について、話題が出て、サーキットボードを切断するのに難儀しているという話がありました。
そこで、今回は自分のやっているサーキットボードの簡単な加工方法について紹介します。
CADソフトで型紙を製作
まずは、リップの形状を二次元CADで描いて紙に原寸で印刷します。
CADソフトはフリーソフトのJWCADというソフトを使用しています。
型紙をサーキットボードに貼りつける
型紙を切り取り、両面テープを貼りつけます。
それをサーキットボードに貼り付けたら準備完了です。
この辺は、以前にも紹介したやり方ですね。
サーキットボードを切断
サーキットボードを型紙に沿って切断します。
この際に便利なのが、「万能バサミ」です。
ハサミの性能によるところがあるとは思いますが、私の買った千円以下の安いものでも、薄い~0.8mmまでのサーキットボードであれば、厚紙を切っている感覚で切断作業ができる優れものです。
1mmぐらいになると固くなってきますが切断自体は十分できます。
万能バサミで切り取り、細かい部分は、デザインナイフややすり、リューターで整形しています。
現場での細かな切断作業はこれ!
0.8mm程度の薄いサーキットボード限定の話になりますが、万能バサミ以外に非常に重宝しているものがあります。
それがPEラインを切断する機能のついたプライヤーです。
私は「スノーピークのスプリットリングオープナー」を使用しています。
万能バサミと異なり、細かな作業に向いているので、主に釣り場でのテスト中に使用しています。
PEラインカッター部でサーキットボードを切断できます。
現場でルアーを泳がせながら、リップを切って調整するのに便利ですね。
そもそも用途以外の使い方になるため、あまり切断能力は高くなく、メインで使うにはちと厳しいです。
リップの端を少しずつ切っていく位の能力しかありません。
あくまで現場でのテスト時の微調整用と考えた方が良いと思います。
リップへの穴あけ
リップの真ん中にアイを作る際には、ピンバイスとリューターのドリルビットで穴を空けております。
まず、ピンバイスで穴を空けたい場所に少しだけ穴を空けます。
その穴をガイドにして、リューターで穴あけを行います。
いくつかあけた穴をリューターで削って繋げてしまえば完成です。
ちなみにリューターがあると非常に楽ですが、なくてもピンバイスと精密やすり、カッターなどを使えば十分に加工できます。
まとめ
今回は、サーキットボードの加工方法について、主に切断時の工具について紹介させていただきました。
リップの加工って面倒なので、あまり好きではないという人は多いと思います。
使いやすい工具を使ってストレスなく作業ができれば、より自作が楽しめると思います。