突然ですが、
ルアーを自分で作ってみたいっ!
自分で作ったルアーで魚を釣りたいっ!
って思っている釣り人は結構多いんじゃないでしょうか?
しかし、手先が器用じゃないから自分には無理かなあ(´д`|||)
とか、仕事忙しいのに、何ヵ月もかけて、ルアーなんか作ってられるかっ?!
って感じで興味はあるけどなかなかルアービルダーの一歩を踏み出せない方も多いのでは?
しかし、今、時代は変わりました。
3Dプリンターで比較的簡単にルアーが作れる時代になってます。
3Dプリンターも安くなっており、高級リール並のお値段で買えるようになってきました。
それよりもっと画期的なのは、ルアーを設計する3DCADソフトが無料で使えるんです。一昔前は十万とかそのくらいの値段で、とても手を出せるものではなかったので。
これから2回に分けて、無料3DCADソフトFusion360を使ったルアーのモデリング方法を紹介しようと思います。
私のルアーのモデリング方法は、実は3Dプリンタールアー製作の大御所であるクボッチョさんの方法をベースにしています。
http://fusion360.hatenadiary.com/
今回、クボッチョさんの許可を得て、製作方法を紹介しております
ルアーのデザイン
まず、CADソフトを触る前に、どんなルアーが作りたいか、デザインしていきましょう。
上から見た図と横から見た図をチラシの裏にでも、適当に書いてみます。
今回は、管釣り用のクランク、フラットサイドクランクを作って見ましょう。
まんまフラット〇ラピーですね( ´∀`)
これをカメラで撮影しておきます。
くそみたいなクオリティの絵ですが、気にしないで下さい。
絵を描くのがどうしても無理って人は、作りたいものと似た市販のルアーを同じように撮影しておけばよいです。
写真を取り込み
FUSION360を起動して、撮影した図を挿入していきます
挿入→下絵を挿入です。
上からの図と横からの図を2枚挿入します。透明度を50%程度にすると作業しやすいです。
図を挿入すると、こんな感じになります。
これから、挿入した図をトレースしながら、ルアーのボディを作っていく訳です。
ボディをモデリング
ボディをモデリングしていきます。
まず、スケッチモードで線を一本引いておきます。図の青い線がそれです。
この線がボディの基になります。
続いてモードをスカルプトモードに変更します。
作成の欄の紫の丸いオブジェをクリックします。
このモードにすると、粘土の塊を引っ張ったり、押したりして、形を作るような造形を行うことができます。
作成からパイプを選んで、先ほどのスケッチで書いた線を選び、径を2mm、終端タイプ正方形、セグメントの密度を十数個のブロックに分かれるように設定すると、ルアーボディの基となる部品が生成されます。
ボディを整形
ボディを写真をガイドにして整形して行きます。
その前に、片側をいじったら、左右対称に変形されるように、ミラー処理をしておきます。
対称→ミラー内部で、左右の面を一つずつ選択して、OKを押します。
そうしたら、フォームを編集コマンドを選んで、ボディの点や辺、面を指定して、整形していきます。
何度も確認しながら、少しずついじっていきましょう。
まあこんな感じですか。
ボディの厚みを設定
ボディができたら、次は内部構造を作っていきます。
まず、シェルコマンドで、ボディに厚みをつけます。
厚さは0.5mmとしました。
断面解析のコマンドで、断面を見ることができるので、断面としたい面をスケッチで作って、押し出しで適当な図形を作り(ルアーの上)、その図形の面を指定してやれば、断面を表示できます。
内部構造
ちょうどボディを半分に割った面にスケッチ面を作り、内部の構造をスケッチします。
ヒートんを刺す分の肉厚、ウェイトを入れる部分をイメージしながらスケッチを書きます。
まあこの辺はまた後で修正できるので、ほどほどに。
3Dプリンターで出力することを考慮して、積層角度を緩めにしておくのが、うまくいくコツです。
内部構造のスケッチが完了したら、押出しコマンドで、両側にボディをはみ出すような形で押し出します。
続いて、結合コマンドで、ターゲットボディを押し出したパーツ、ツールボディをルアー本体、ツールを維持にチェックを入れて切り取ると、押し出したモデルの内、ボディ内部の部分のみ抜き出すことができます。
いらない部分を非表示にすればボディが完成です。
どうでしょうか?
なれるまでは、難しいかも知れませんが、何回か試してみるとすぐ慣れると思いますよ。
次回は、リップやアイ、ウェイトの取付部のモデリングを行っていきます。
リップは、ハンクルのサーキットボードを使用しています。
結構なお値段しますけど間違いないです!
どこかに安く売ってないですかね?
|