先週の土曜日に3Dプリンター製のルアー大会に参加してきました。
ルアーの製作に追われて、大会で使用していたルアーについて、記事にできていませんでした。
これから、しばらく製作したルアーをいくつか紹介させていただきます。
小型クランク
3DCADでモデリングしたデータです。
今回の小型クランクの特徴は、ボディ長25mmと管釣り系ルアーでも最少クラスのサイズでかつ2フック仕様のクランクです。
リップはサーキットボードを使用しています。
ちびパニクラというクランクが上記に近い仕様で作られており、非常に良く釣れるルアーなので、それを目標として製作したクランクです。
昨年から製作に挑戦してはいたものの、2フックにするとアクションが一気に悪くなってしまい、使えるものを作るのが困難で一旦断念しており、今回内部の構造や使用する部品などを刷新して再挑戦してみました。
名前は一応ニセちびパニクラとします笑
各パーツの構造
この小型クランクを製作する際の問題として、ボディの前部にリップ、フロントのフックアイ、ウェイト穴が集中するため、設計が非常に難しいという点があります。
これを解決するため、前部のラインアイ部のパーツを別パーツ化して、その別パーツを「ラインアイ取付部」、「ウェイト穴の蓋」、「フロントフックアイ取付部」と兼ねさせることで解決を図りました。
何を言っているか良くわからないと思いますので笑、下の写真をご覧ください。
この構造により、何とか2フックでありながらスローから早巻きまで動くクランクを作ることができました。
普通のルアーと同じ半割りの構造であれば、こんなことする必要はないのですが、3Dプリンターでボディを一体出力するため仕方なくこんな構造にしています。
パーツを分けると強度の面が心配となりますが、一応、数回釣行で使用しておりますが、管釣り程度の負荷では問題ないようです。
ヒートンではなく、小型のエイトカンを使用することで、アクションの切れや大きさが格段に改善されています。
また、エイトカンを使用すれば、アイをリップに半分埋め込むような構造にしてアクションを良くできるのも大きいですね。
本家のちびパニクラと比較するとまだまだ動きは劣りますが、以前チャレンジしていた時に比べると格段にアクションが良くなりました。
スイムテストの動画です。
フックはエキスパートフック31BLの#8を二つセットしてあり、それでも一応動いているのが分かると思います。21BLか11BLにするかサイズを#10に落とすかすればもう少し大きなアクションで泳ぎます。
実際に先週の大会でも釣果を上げ、プレッシャーの掛かった状態でも一定の成果を上げています。
また、実際にテストしてみるとフロントフックに掛かることも多く、やはり2フック化は性能を大きく向上できると思います。
まとめ
今回は、25mmクラスの2フック仕様の小型クランクの製作記事でした。
今後は、実際にテストを繰り返しながら少しずつ改善して完成度を上げていきたいと思います。
市販のルアーをお手本に作ると、ルアー製作の上達の近道になると同時にいかにルアーメーカーの開発能力が凄いかというのを実感することになります。
やっぱりプロはすごいってことですね。
自分のルアーも少しでもそれに近づけることができたら良いなと思いつつ、精進していこうと思います。