管理釣り場で使用されるクランクやミノーなどのプラグ類。
ルアーの性能をフルに発揮させるのに必要な調整がトゥルーチューンです。
今回は、管釣り用のプラグ類のトゥルーチューンの方法についてです。
トゥルーチューンとは
魚を釣り続けていると、ルアーがまっすぐに泳がなくなってしまったりします。
ルアーのラインアイが変形するなどして泳ぎのバランスが崩れてしまったためです。
そんな時にルアーの泳ぎを復活させる方法として『トゥルーチューン』という方法があります。
ルアーのバランスが崩れると、まっすぐに泳がなくなり、左や右に逸れていくということだけではなく、実は泳ぎ自体にも少なからず変化を生じていて、アクションが弱くなったり、ルアーの安定性が損なわれていたりという弊害が発生してしまい、気づかぬうちに『釣れないルアー』になってしまっていることがあります。
ルアーによっては、どこのルアーとはいちいち言いませんが、ほんのちょっとバランスを崩して、少しだけ右に逸れていくというような症状が出ただけで、一気に釣れないルアーになるということもあります。
トゥルーチューンとは、そんなルアーのバランスを、ラインをスナップを介して接続するラインアイを弄ることでバランスを元に戻す作業のことを言います。
トゥルーチューンに必要な道具
トゥルーチューンを行うために必要な道具として、トゥルーチューン用の専用工具が販売されています。
私が使っているのは、バレーヒルのアイチューナーというものです。
バレーヒル アイチューナー Valley hill EYE TUNER
ただし、管釣り用の極小プラグですと、ラインアイの線径が細すぎて、アイチューナーではうまく調整できないことがあります。
そんな時は、写真のワイヤーを曲げるための細いペンチを使ってトゥルーチューンを行っています。先の細いペンチであれば良いと思います。
というか、トゥルーチューン用の器具って売れないのかあまり種類がないですね笑
他にもヴァルケインのアイチューナーを知り合いから借りて使ったことがありますが、バレーヒルのものより細い線径に対応しており、管釣りルアー用に作られているためいくらか使いやすいです。(ヴァルケインのアイチューナーは線径0.8mm、バレーヒルは線径0.85mm対応)
トゥルーチューンのやり方
トゥルーチューンの方法は、ズバリ『泳ぐ方向と逆の方向にラインアイを傾ける』です。
アイチューナーであれば写真のようにアイチューナーの溝をラインアイに押し当てます。
このアイチューナー線径1.25mm、1.05mm、0.85mmに対応しており、クラピー程度の大きさのルアーであれば、問題なくトゥルーチューン出るのですが、プチパニクラなどの極小ルアーですとラインアイの径と比べてアイチューナーの溝の幅が太すぎてうまくいかないため、先の細いペンチを使っています。
ペンチであれば、ラインアイを写真のように挟み込みます。
左に偏って泳ぐ場合は、ラインアイを逆の右側に傾けてやります。
右に偏って泳ぐ場合は、ラインアイを逆の左側に傾けてやります。
管理釣り場用のマイクロプラグですと、ほんの少しアイを傾けただけで、ルアーのバランスが大きく変わってしまうため、少しずつ少しずつ慎重にアイを傾けるようにします。
トゥルーチューンはできる限りまっすぐに泳ぐようにしっかり調整したほうがよいと思いますが、特に、ミノーなど早巻きやロッドワークで速いテンポで使うルアーは念入りにトゥルーチューンをやって正確にまっすぐ泳ぐようにしっかり調整した方が良いと思います。
泳ぎの偏りは、早巻きすればするほど顕著になりますので。
また、一部のクランクは、ルアーのバランスが狂っていると超スローに引いた時のアクションにも大きく影響するものもあるので、そういうクランクは特に念入りに調整すると良いと思います。
しっかりセンターが決まると、いきなり見違えてアクションが良くなったりしますね。
まとめ
今回は、ルアーの泳ぎのバランスがずれたときに調整するトゥルーチューンについて紹介させていただきました。
ルアーのバランスをきっちり調整してルアーの性能をフルに発揮させることができるトゥルーチューンを行って、さらなる釣果アップを目指しましょう。