3Dプリンターでオフショアキャスティング用ジャークベイトを作ってみた!

3Dプリンターでオフショアキャスティングシイラゲームで使うルアーをいくつか製作してきましたが、実は作りたいと思っているけど作れないルアーがありました。

これです。


ジャークベイトと呼ばれる系統のルアーですね。

シイラゲームでは、トップになかなか出てこない渋い状況でも高確率でシイラを仕留めてくれるかなり釣れるルアーということで有名。

まあ、トップゲームで釣りたいのはやまやまですが、坊主は回避したいのが釣り人の性笑。

渋い状況でもなんとか釣れるジャークベイトを作りたいと思っていました。

ウェイトの問題

しかし、ひとつ問題がありました。

このタイプのルアー、頭部に低重心の成型ウェイトを装備しているんです。

ちょうどこんな感じですね。

成型ウェイトを製作するためには、3Dプリンターで原型を作り、耐熱シリコンで型取りして、鉛を流し込むという膨大な手間がかかる作業が必要。

面倒過ぎてとても作れるものではないです。

しかし、切れの良いダートアクションを生むには、頭部に成型ウェイトを入れないと難しく、これは無理かなあとあきらめておりました。

しかし、ある日、いつものように真面目に仕事をしていると、突然画期的な『ある考え』を思いつきました。

これにより、ジャークベイトの製作が可能になったことから、定時でダッシュでおうちへ帰り、早速製作に取り掛かることにしました。

ある考えとは・・・

ズバリ、成型ウェイトを作るのが面倒なら『市販されているもの』を使えば良いじゃん!

ということです。

どういう状況で思いついたかというと、仕事中にペンのインクが切れて交換用のインクのカートリッジを詰め替えていた時、ふとルアーの内部に詰め替え用のインクのようにウェイトを詰めこめばよいではないか!と思いついたというわけです。

何言っているか分からないと思いますが、まあこの先を読めばわかると思います。

モデリング

なんのひねりもない『普通のジャークベイトです』。

釣行まであと一週間を切った時点でこのアイデアを思いついて、慌ててモデリングをしているのでとにかく急いでおり、余計な装飾など一切せずに作っています笑

組立て

前回、前々回の記事同様、貫通ワイヤー、フロントフックアイスイベル方式、リアフックアイワイヤー曲げ方式です。

今回のキモとなる部分はズバリこれです。

『市販のジグヘッドをウェイトとして使う』です。

市販のワインドなどで使うダートする特性を持ったジグヘッドを中に入れることで、ジャークベイトを手間を掛けることなくちゃんとダートするように作る!ということです。

むしろ自分でウェイトを作るよりちゃんとしたアクションになる可能性が高いです。

ワイヤーとウェイトをボディ前部に収めて、スイベルを通しながら前後のボディをワイヤーで貫通させます。

前後のボディを接着させれば、組立完了です。

リアフックアイは、ワイヤー捻じ曲げ式です。

で、このウェイトをインサートするのを、ペンの替えインクをインサートするときに思いついたという訳です。

ジャークベイトとペンって形がなんとなく似てますよね。

塗装

セルロディッピング10回、途中ホロシート貼り、塗装後にセルローススプレー10回コートです。

ホロシートがしわになって見栄えが悪いです・・・

ちなみに今回の一連のルアーは、3DCADで図面を作る機能を使って、アルミの型紙を作っています。

正確にアルミを切り取ることができるので作業性がかなり向上しますね。

こんな感じの内部構造を透視した絵も出せます。

特に意味はないけど、なんかカッコよかったので印刷してみました笑

アクション

市販のジャークベイトと遜色ないレベルでしっかりダートしてくれました。

釣行では、シイラを自分2本、他の方3本の計5本釣り上げたエースルアーとして活躍。

市販のワインド用のウェイトにカバーを付けただけと言えるルアーなわけで、ジグヘッドの性能さえよければ、良いアクションのルアーが作れてしまうということですね。

まとめ

3Dプリンター製オフショアキャスティング用ルアー3発目、ジャークベイトの製作記事でした。

次は、シーバスルアーを作る予定?です!

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